寺島尚正 今日の絵日記
2021年12月20日 救世主?
このところ寒い日が続いている。
冷える夜には、41度位の湯に浸かり、「あ~」と、幸せの溜め息をつくのが
私にとって至福の時間だ。
「出来れば1日の終わりには目と鼻からも幸せを感じたい。」
そんな欲望から、「これは良さそう」と感じた入浴剤をいくつも買い求めてきた。
1週間前に入浴剤の棚を整理してみると、15個!
月の半分、毎日違う香りの湯に入れることになる。
しかしそこにあるのは、野球に例えると「ベンチで声援を送る選手」なのだ。
入浴剤に数多種類があるのはご存じだろう。
値段は1ボトル100円から1000円を超えるものまでピンキリ。
私は安くてよい香りを求めて購入するタイプで安い入浴剤に手を出してきた。
ただそれはギャンブルに等しい。
世の中の摂理で安いものには訳があるのだ。
入浴剤の場合、「安かろう悪かろう」とは、決して気分が悪くなるのではなく
「安かろう匂い弱過ぎだろう」のケースが80%。
しかし匂いが弱いと、2度目に使おうという気持ちが遠ざかってしまう。
故に、棚に控えている中途半端に残ったボトル達は、パンチに乏しいのである。
かといって、捨てるほど憎しみは抱けない。
何度か安いもの同士混ぜて使ってみた。
結果は、所詮匂いの薄いもの同士、混ざった匂いで薄幸な感じでしかなかった。
「何とかならないか・・」そう思う日々が続いていた。
それがこの土曜日にほぼ解決したのだ。
いつものスーパーの入浴剤コーナーをのぞくと「ちょいたし」という文字が目に入った。
「変わった名前だな」
手にしてみると、「香りが物足りないときに」とある。
さらに「どの香りにも合う。フレッシュな香りが蘇る」「香りの変化が楽しめるかも」とも記されている。
「これだよ!これ!」
悩んでいたのは私だけではなかった。
正確に言えば、私とは少し違う悩み、「自分が予想した匂いと違った」という客が結構いるという証拠だ。
500円近い値段だったが買ってみた。
帰宅し、早速、湯をためて、まず匂い不振の「ローズ」を投入、その後ちょい足しした。
すると、どうだ!存在感のある匂いがたちどころに湧き起こった。
シトラスの香りがぐんぐん来る。
シトラスとは、柑橘系の匂いのこと。
シトラスの代表的な香りといえばグレープフルーツやレモン、オレンジ、ベルガモット、ユズなど。
調べてみると「グレープフルーツやレモン、オレンジなどは、子どもの頃から親しみのある果物。さらに柑橘類は和食でもよく使われる。このような食文化と関係しているためか、柑橘類は日本人にとってなじみ深い香りであり、自然と好む人が多い。」とある。
困ったときは柑橘系なのだ。
さらに「シトラスの香りには抗うつ作用や鎮静作用があるため、不安や緊張をほぐしてくれ、リラックス効果が得られることから、アロマテラピーの世界でも広く活用されています。心と体が疲れて落ち込んでいる時や、ぐっすり眠りたい時にぴったり。」とも。
湯船で匂いの幸せを感じながら
「15の入浴剤は生き返った。ただシトラスの香りが中心になる。たまにはローズもいいよな」
22日は冬至。本物のゆずを手に入れた。シトラスの王様だ。
入浴剤チャレンジはまだまだ続く。