浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2021年11月29日 雄大

週末、富士山が綺麗に見える神社で七五三のお参りに来た家族を見た。
男の子がブレザーを着て、千歳飴を持っている姿が、当時の我が子と重なり懐かしかった。
息子の七五三、あれは何年前だったのだろう。

「はると、トイレ平気?」
ちびっ子に母親が声をかける。
「はると」、人気の名前だ。
2021年、今年生まれた子どもの名前で最も多かったのは、男の子が植物の「はす」を表す「蓮」(れん)、
女の子は絹織物の一種を表す「紬」(つむぎ)だったと、ニュースで知った。

様々なものにトレンドがあるように、名前にもその年の流行がある。
近年男の子は、漢字一文字で表す名前が多く、トレンドになっており、
全体的に強さよりも音楽や芸術性を思わせるようなものや、
"優しさ"を求める傾向にあるという。

また、音では、「はると」「そうた」「いつき」など「と」「た」「き」などの止め字が多く、
リズミカルで躍動的なイメージがあって、男の子らしいアクティブな響きが好評を呼んでいる。
特に「と」で終わる名前が人気だと聞いた。
女の子は、全体を通して古風なイメージの"レトロネーム"が人気で、加えて、柔らかさと優しさを感じられるような、
植物にちなむ名前とひらがなの名前の人気が上昇している。
また「あかり」「さくら」「あおい」「りん」など、日本語ならではの柔らかい和風の響きと、
「めい」「えま」などのグローバルに使える響きが人気である。

一方、今一番ニュースで聞く名前は「おみくろん」。
ひらがなで見ると、「何?」という感じだが、
南アフリカで確認された新型コロナの新たな変異ウイルスの感染が広がりを見せていることから、
政府は、世界のすべての国や地域を対象に、ビジネス目的などの外国人の新規入国を、原則、
停止する方向で最終調整を進めている。
「オミクロン」世の中には永遠に距離をとりたい名前もある。

 雄大
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 静けさ
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