寺島尚正 今日の絵日記
2021年7月26日 丸の内記念撮影場所
57年ぶりとなる東京オリンピックが開幕した。
世界のアスリートが、8月8日まで、力と技をぶつけ合う。
23日の開会式。新型コロナウイルスの流行を受けて、感染防止のため無観客。
205の国や地域の選手達は、マスクをつけ、間隔を空けての入場行進だった。
最後に姿を現した日本選手団は580人以上。
これまでで最も多かった1964年の355人を大きく上回っている。
既に選手たちの活躍が私達にエネルギーを与えている。
一方、競技が始まった21日以降、連日厳しい暑さが続いていて、
テニスの選手から、試合時間を夕方以降にずらすよう求める声があがるなど、
複数の選手から暑さに対する懸念が出ている。
競技会場が集まる東京都心は開幕から連日真夏日となり、25日も午前から気温が上昇。
午前8時半すぎには30度を超えた。
日中、屋外でプレーする選手たちからは暑さと湿度に悲鳴が上がったという。
これについて、競技部長は「競技日程は暑さを含め、さまざまな要素を考慮して組まれていて、
すべての試合で暑い時間を避けることはできなかったが、試合の途中で休憩を挟むなど、
暑さ対策はしっかり行っている」と説明した。
また、組織委員会は「十分な氷や水を用意し、気象情報を提供して、暑さ対策をとっている」と述べた。
そのうえで、IOCと組織委員会は、暑さ対策について引き続き検討するとした。
実際、23日、アーチェリーの試合中、ロシアの選手が熱中症で一時意識を失ったという。
コーチは「ここに来る前に練習していたウラジオストクでも同じような気候だったが、ここでは湿度が影響した」と述べた。
暑さの一方で心配なのが台風の進路だ。
大型の台風8号は、今後、発達しながら北西へ進み、
27日ごろには東日本や東北に接近し、上陸するおそれがある。
関東甲信や東北で風が強まり、27日に予想される最大風速は20メートルから24メートル、
最大瞬間風速は25メートルから35メートルで、海上は大しけとなる見込み。
雨も強まり、26日昼から27日昼までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで、
東北で100ミリから200ミリ、関東甲信で100ミリから150ミリと予想され、
その後も28日にかけて雨の量が増える見通しだ。
大型の台風8号の影響で悪天候が予想されるため、
東京 江東区の海の森水上競技場で行われているボート競技は、悪天候が予想されるため、
すでに26日の競技を前倒しして、25日に実施するなど、日程が変更された。
競技団体によると、これに加えて、27日の競技も28日以降に延期することを決めたという。
ウイルスに天候。選手達には乗り越えなければならないものが、例年以上に多いようだ。