浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2021年5月24日 紫陽花のとき

街を歩けば、そこここで紫陽花が綺麗な時期になって来た。
今でこそ、プレゼントフラワーとして用いられるほど人気のある紫陽花だが、
昔は人々からあまり好まれていなかったと聞く。
その理由は紫陽花の花色が移り変わることや定まらない様子から、
「不安定」「心移り」を連想させたところのようだ。
しかし日本の原種である「ガクアジサイ」を見た西洋人が、
紫陽花をとても美しい花だと西洋に持ち帰り、
ガクアジサイを親とする「西洋アジサイ」が誕生した。
やがて西洋アジサイは日本に逆輸入された。
この西洋アジサイの広まりを皮切りに紫陽花は、
日本でも徐々に人気の花となっていき、
今では競い合うように新種が生み出されている。
その数2000種類。世界中で品種改良されている。
紫陽花は育て方が簡単で、地植えなら、
ほったらかしていても美しい花を咲かせてくれ、
ガーデナーに人気の植物だ。
最近では、母の日のギフトとしても人気で、先日から鉢植えが多く花屋に並んでいる。
日本の名前である「アジサイ」は、「あづ」集まると「さあい」青い花の2つの言葉からできている。
「あづさあい」が時の流れとともに変化し、現在の「アジサイ」という名前になったのだそうだ。
紫陽花は根から吸収されるph値によって花色を変える植物だ。
紫陽花を植えている土壌が酸性の場合、青色の花となり、
逆にアルカリ性の場合はピンク色になる。
酸性の土壌にはアルミニウムが含まれている。
紫陽花の中にあるアントシアニンと土壌のアルミニウムが結びつくことで、
紫陽花の花色が青色に変化。つまり紫陽花の花色はもともとはピンク色。
だから紫陽花の花の老化とともに最後には青色の花もだんだんとピンク色に近づいていくという。
最近では便利な「ブルーの紫陽花を育てる土」
「ピンクの紫陽花を育てる土」といった専用の土も販売されているそうだ。
それでは、近所で見かけた紫陽花をご覧あれ。
紫陽花のとき
紫陽花のとき
青い花火
青い花火
紫の調べ
紫の調べ
白の囁き
白の囁き

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