寺島尚正 今日の絵日記
2021年3月29日 見とれ桜
先週、東京のサクラは満開。
各地土曜日は晴天、絶好の花見日和だった。
一方で、新型コロナウイルス感染の影響で多くのお花見会場は宴会禁止。
花見に訪れる人達は、どうすれば安心・安全に楽しむことができるのか。
専門家は
「花を見るだけで感染するわけではない。花見のしかたが大事。
首都圏の緊急事態宣言は解除されたが、感染の再拡大や第4波のような兆しが見えているところもある。しっか
りと対策をとってほしい。
また会話をしなければ、写真を撮るその短時間だけマスクを外してもリスクはある程度抑えられる。撮影が終わ
ったら必ずマスクを着け直す」と話す。
感染対策のツボをしっかりと押さえるのが大事なのだ。
そうはいっても、やはり出かけるのは不安だという人には、インターネットで見る花見がある。
『オンライン花見』で検索をすると、ドローンで撮影された各地様々な種類の桜がBGM付きで楽しめる。
加えて、今年は自宅で「本物の桜」を楽しむ人も多いという。
都内の、ある生花店では桜の枝を買い求める人が増え、売り上げは去年より20%ほど伸びているそうだ。
しっかり対策をして、土曜午後、浜松町界隈の桜を捜した。
公園や虎ノ門に向かう街路樹など歩きながら桜を楽しむ。
特に愛宕神社。出世の階段をヒイヒイ上る。
西日の差す境内には人が10人程度。
会話する人は誰もいない。
ふと弱い風が吹く。
優しい流れに乗った花びらが、やがて池の水面に落ちる。
その光景を、石の上で羽を休めるサギが佇む。
「今年もサクラは咲いたんだ」
やはり季節は巡っている。