寺島尚正 今日の絵日記
2021年2月22日 オオカンザクラ開花!
暖かな日曜の昼過ぎ。
買い物がてら、浜松町から新橋に向けて歩いた。
オフィスが立ち並ぶ場所柄、週末は人気もなく
飲食店などは軒並み営業していない。
暫く路地を歩いてみようと虎ノ門方面へ。
程なくビルに囲まれた公園を発見。
南桜公園。沿革を見る。
「南桜公園の周辺は、江戸時代には多くの大名屋敷があった場所で、
幕末には老中の堀田正睦の中屋敷だった。
昭和4年に関東大震災の帝都震災復興事業により小学校に隣接して公園が開設され、
昭和25年に東京都から港区に移管された。」
小学校の名残なのか二宮尊徳像や石碑が見える。
公園には、犬のリードを伸ばして調教しているカップルや、
2歳くらいの子供を「たかいたかい」する30代のお父さんがいる。
その他、カメラを所持した男性が3人、樹に咲いた「花」を撮影しているようだ。
梅でも撮っているのかと思いきや、「桜」だった。
「ソメイヨシノ」にはまだ早い。
幹のプレートを見ると「オオカンザクラ」とある。
調べてみると、
「大寒桜(オオカンザクラ)
花は中輪、一重咲きで淡紅色。開花期は3月下旬。
埼玉県の安行にあった桜で安行寒桜とも呼ばれ、染井吉野より1週間程早く咲く美しい桜。」
とあった。南桜公園のオオカンザクラは二分咲き位。
となると、今年はソメイヨシノも早いのだろうか。
桜の開花予想に用いる「600度の法則」をご存知だろうか。
これは、桜の開花日を予測するための、非常に簡便でそれなりに精度が高い方法お言われている。
その法則とは、「その年の2月1日以降の最高気温を足し算していき、
累積温度が600度を超えた日に桜が開花する」というもの。
ちなみに、平均気温の累積温度が400度を超えた日という法則もある。
600度説を信じて、今年の2月からの東京の最高気温を足すと、
21日までで、295.6度(私の計算間違いが無ければ)
ここからは予想気温になるが、2月いっぱいで386.6度。
600度を超えるのは3月17日と出た。
桜の予想も中々楽しいものである。
南桜公園では、加えて寒緋桜が咲いていた。
別名ヒカンザクラ。バラ科の落葉低木で1~3月ごろ、葉より先に、
濃紅色の花が半開きに下を向いて咲く。
青空をバックに咲くヒカンザクラを眺めていると
小さなメジロが、枝に舞い降り、身を捩りながら、下向きに咲く花の蜜を吸い始めた。
今年も春が来た。