新型コロナウイルス感染拡大対策のため、東京、埼玉、千葉、神奈川、
1都3県対象の緊急事態宣言が8日発効した。
これを受けて、東京都は「緊急事態措置」を決定。
都民に対して、不要不急の外出の自粛、特に午後8時以降の徹底した自粛を要請し、
飲食店などに対しては営業時間を午後8時までに短縮するよう要請したほか、
飲食を伴うイベントは自粛を求めた。
新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく時短要請の対象となるのは、
都内の居酒屋を含む飲食店、喫茶店、バー、カラオケ店など。
酒の提供は、午前11時～午後7時までで、営業時間は午前5時～午後8時まで。
要請の期間は8日午前0時から2月7日午後12時までの31日間、
すべての期間で要請に全面的に応じた中小の事業者には合わせて
186万円の協力金を支給するとした。
一方で特に北陸エリアは大雪に見舞われている。
上空の強い寒気と停滞する(日本海寒帯気団収束帯の影響で発達した雪雲が流れ込み、
北陸エリアの一部ではすでに大雪災害になっているという。
新潟県上越市では急増する積雪に除雪作業が追い付かず、
交通障害の更なる発生を防ぐために市民に対して「外出自粛のお願い」を発表し、
JRでは終日運転見合わせている路線もあり、日常生活に大きな打撃が生じている。
今回の大雪の特徴は２，３日間で急激に降雪量が増している点で
富山県から新潟県上越エリアにかけて４８時間から７２時間の降雪量が観測史上1位になっている地点が多い。
ここまで降ると除雪が追いつかず、岐阜県郡上市で、山あいの集落の住民やスキー場に滞在している客、
合わせて500人余りが一時ふもとに移動できない孤立状態になった。
コロナに雪にダブルパンチだ。
また、厳しい寒さが続き暖房の使用が増えるなどして各地で電力の需要が高まり、
10日も、供給力に対する需要の割合を示す「使用率」は速報値で、
中国電力管内で午前5時台に99％、九州電力で午前9時台に96％、
関西電力も午前9時台に95％まで上昇した。
この日本各地に記録的な大雪をもたらした原因は、非常に強い寒気の流入だ。
気象庁は「ジェット気流」の蛇行に加え、「極渦」と呼ばれる北極の冷たい空気を伴った大規模な低気圧の南下を指摘。
日本付近では先月中旬から、繰り返し冬型の気圧配置が強まることで非常に強い寒気が流入し続け、
各地で大雪をもたらしている。
この寒気の流れ込みの要因にとして気象庁が指摘しているのが、
「ジェット気流」と「極渦」の位置の変化だ。
私達の暮らす日本の上空1万2000メートル付近には「寒帯前線ジェット気流」と
「亜熱帯ジェット気流」が西から東へと吹いている。
このうち北側に位置する「寒帯前線ジェット気流」は、シベリアで発達した高気圧の影響で南に大きく蛇行。
一方、南側に位置する「亜熱帯ジェット気流」は、ラニーニャ現象などで
インドネシア周辺の対流活動が活発になった影響で、こちらも南に大きく蛇行している。
このためジェット気流の北側にある強い寒気が流れ込みやすくなっているというのだ。
さらに今年は、北極の冷たい空気を伴った「極渦」と呼ばれる大規模な低気圧が南下している。
この「極渦」は、平年はオホーツク海の北部に位置しているが、今シーズンは南部にまで南下。
「ジェット気流」の蛇行による寒気と「極渦」の南下による寒気が日本付近で重なり、
非常に強い寒気となって日本海で雪雲を発達させているため、記録的な大雪がもたらされているようだ。
気象庁は、この傾向は今後も続く見通しで、引き続き大雪や厳しい冷え込みに注意が必要と見ている。
東京も１２日未明には雪がちらつく様だ。寒いと免疫力にも響くと言われている。
引き続き健康管理に注意したい。

思いを込めて