寺島尚正 今日の絵日記
2021年1月4日 モウ明けました!
2021年 新しい年を迎え、新年のご挨拶を申し上げます。
あなたにとって、去年はどんな1年だっただろうか。
もう最高!という人は、多くはない気がしている。
良くて、例年並み。大体は「こんなにコロナに振り回されるとは」
という気持ちの方が多いと察する。
個人的には、「私達の日常というものが、いとも簡単に、当たり前でなくってしまうものなのだなあ」
そんな感覚を経験した。
そして、コロナの影響が、至る所に及んでいる事実も痛いほど感じた。
感染者拡大で、楽しみにしていたイベントや集まりがなくなり、
医療をひっ迫させ、東京オリンピック・パラリンピックまで飛んだ。
何よりも自身の感染に怯えた、とんでもない年だった。
だからこそ、今年は「良い年」したい。
去年の嫌なことは忘れて、一から頑張りましょう、と言いたい。
しかし、ご存知の通り、そうとは言えない状況は続いている。
去年暮れからウイルスの「変異種」が現れ、感染力を強める種類がイギリスからやってきている。
第一波も多くがヨーロッパからやって来たわけで、
「コロナ、来るな」といいたい。
マスク着用や手指の消毒、3密を避けるなど、専門家のアドバイスを聞きながら、
私達に出来る予防の行動をとっていくしかない。
さて、今年は、丑年。
十二支の中で、丑年は2番目の干支。
あなたは、十二支にまつわる物語をご存知だろうか。
昔、神様が、元旦に挨拶にきた動物たちを、最初に到着したものから十二番目まで順に、
一年のリーダーに決めよう、と動物たちに御触れを出した。
歩みがのんびりしている牛は1番になるために誰よりも早く、
前の晩に出発。ところが牛の背中に乗っていたネズミが、
神様の御殿の門が開いたとたんに飛び降りたため1番に。
牛は2番となり、干支の順番は2番目になったという話がある。
この話からも分かるように、昔から牛は、のんびり・真面目なイメージがあったようだ。
ところで、日本では天満宮(天神)に行くと臥せた丑の像がある。それは撫で丑と呼ばれる。
天満宮は学問の神とされる菅原道真が祭られている。
天満宮には、なぜどこにでも「牛」があるのか。
いろいろな説がある。菅原道真の生まれた年が846年丑の年だからという説。
また亡くなったのも903年の丑の日だからとの説。
菅原道真の遺骸を載せた車を引く牛が座り込んで動かなくなった場所をご墓所と定めたことからとする説。
また、大宰府へ下る際、牛に乗っていた話。菅原道真が牛を育てていた話。
刺客から牛が菅原道真を守ったことがあった、など様々だ。
一方で、牛は、人の生活に欠かせない大切な動物だった。
農作業や物を運ぶときの労働力として、人間の生活に欠かせない動物だった。
勤勉によく働く姿が「誠実さ」を象徴し、身近にいる縁起の良い動物として十二支に加えられたようだ。
また「紐」糸へんの紐という漢字に「丑(うし)」の字が使われおり、「結ぶ」や「つかむ」などの意味を込めたとも考えられている。
先を急がず一歩一歩着実に物事を進めることが大切
そんなことを教えてくれている気がしている。
あなたにとって、希望があふれる一年になりますように。