２０２０年も残すところ２０日を切った。
今年はコロナ禍で、外出は自粛し大掃除に勤しむ人も多いと聞く。
キッチン、風呂、トイレなど丁寧に行うとかなりの労力。同時に「水」も結構消費する。
そんな水に、この季節困りそうな地域があるのを知り驚いた。
千葉県南房総市は、雨が少ない状態が続きダムの貯水率が低下しているため、
このまま水不足が続けば来年５日から断水となる見通しなのだ。
南房総市では例年１１月は１８０ミリ以上の降水量があるのだが、
今年は５分の１。
市内の水道を供給している「小向ダム」は貯水率が１３日現在で３０．８％まで落ち込み、
ダムの岩肌が大きく露出し、水不足が深刻な状況となっている。
市は別の地域の浄水場から車で水を運び込むなどしているが、回復していない。
このまま雨が少ない状態が続き、ダムの貯水率が２０％を切った場合、
市では一部の地域を対象に断水を実施するとしている。
小向ダムでは、今年９月、水門の老朽化工事を行うため、貯水率を５０％まで引き下げた。
市の水道局は「ここまで雨が降らず貯水率が低下することは想定していなかった」と話している。
一方、銚子地方気象台は、雨が少ない状態が続いている南房総市を含む千葉県南部では
今後1か月程度、まとまった雨が降る可能性は低いとして、11日、少雨に関する気象情報を出して、
水の管理に十分注意するよう呼びかけている。
具体的には、どのような節水の方法があるのか調べてみた。
南房総市のホームページによると
『お風呂の場合、1日100ℓの節水が可能。
お風呂の浴槽は一般的に200ℓを使用する。そのお風呂のお湯を、半分までにするとおよそ100ℓの節水ができる。
半身浴状態だ。
シャワーは1日35ℓの節水が可能。
シャワーを流しっ放しにせず、こまめに閉めたり、
お風呂に貯めたお湯を使うなどするとおよそ35ℓの節水ができるという。
洗濯は1日40ℓの節水が可能。
洗濯は、お風呂の残り湯を再利用すれば40ℓの節水ができる。
また、「注水すすぎ」ではなく「ためすすぎ」を行うと55ℓの節水。
台所は1日80ℓの節水が可能。
炊事は水の出を調節して野菜や食器を「ため洗い」すると80ℓの節水ができる。
そのほかのポイントとして
洗面、歯磨きは洗面器やコップを使う。流しっ放しは1分間に約12ℓを無駄にしている。
洗車、植木などへの散水は控える。』とある。
新型コロナウイルス対策で、手洗いの節水は難しいが、決して他人事でなく、
いつ襲ってくるかわからない「大地震」など災害に際しての参考としたい。

節水を心掛けましょう