寺島尚正 今日の絵日記
2020年11月23日 小雪の夕暮れ
11月22日、3連休の中日は「小雪(しょうせつ)」
二十四節気の「小雪」とは、色づいていた紅葉が落ち始め、
山々ではチラチラと雪が降り始めるという意味。
雪の量はまだそれほど多くは無いので「小雪」と呼ばれる。
つまり「冬の入口」にあたり、まだ昼間はそれほど冷えてはいないことが多い。
現に数日前の東京は夏日に近づく気温だった。
小春日和を通り越して「小初夏日和」だなあと、冷たいコーヒーを口にした。
勿論そのような表現はない。
小春日和は「初冬の頃の,穏やかで暖かな天気」のことで
旧暦の10月頃に使われる。現在で言うと11月〜12月初旬くらいまで。
12月初旬以降の穏やかに晴れた日は「冬日和」というそうだ。
小春の「小」とは「似ていて規模が小さい」を表し、
「日和」は「天候」「空模様」や「晴天」を意味する。
移動性高気圧に覆われ、風も穏やかで温かく感じるこの時期の様子を春に例えて、
小春日和と呼ぶようになったという。
イチョウの街路樹に目をやると、歩道は、黄色の絨毯がフカフカさを厚くし始めている。
「ピラカンサ」の実が宝石のように赤く輝き、
春に花を咲かせる「沈丁花」は新芽が出始めた。
花にもそれぞれの速度がある。人だってそれぞれだ。
「周りに流されず自分の歩みで人生をさらに充実させたい」
2日前に喜寿を迎えられた浜美枝さんを寿ぎつつ
橙色が加わってきた空を眺め、そう感じた。