１５日の東京都新型コロナウイルス感染者は２５５人確認された。
都内で1日の感染の確認が300人を下回るのは5日前の11月10日以来だが、
200人を超えるのは6日連続。
8月1日に472人という大きな山を迎え,その後9月23日59人という数を聞いた時、
「このまま下がれ」と念じてみた。
しかし私ごときの頼みを神が受け入れるわけもなく、再び、「波」が押し寄せている。
今年もあと１か月半。帰省や旅行も自粛の動きが続く見通しで、
家族や友人と顔を合わせることができない年末年始となりそうだ。
この週末、部屋の整理をした。押入れが一杯となり、
「何かを処分しなくては」と思い立ったのだ。
すると奥から、白い大きめのレジ袋に入れられた四角い箱が出てきた。
記憶からは完全に消えている物体。比較的軽い。開けてみた。
「お節の重箱」だった。プラスチック製ではあるが見た目は悪くない。同時に１０年くらい前に、
ある番組でお節の紹介をした際、箱を貰った記憶が蘇って来た。
懐かしさと勿体無さで、廃棄の袋に入れる手が一旦止まった。
お節といえば、今年はお歳暮やお節を贈る人が増えているという。
総務省の家計調査では2人以上の世帯が使った金額は、
緊急事態宣言が出た4月に去年の同じ月に比べてマイナス11.1％、5月がマイナス16.2％となったほか、
最近発表された9月の指標もマイナス10.2％の落ち込みとなった。
デパートでは売り上げの減少が続き、在宅勤務が増えた影響で
紳士服や関連商品の売り上げが去年に比べて2割ほど落ち込んでいる。
一方、好調なのが「お節」の予約。あるデパートのお節の予約金額は、
去年の同じ時期に比べて1.6倍ほどまで伸びているという。
特に全国に配送できる冷凍お節が2.6倍に増えたほか、1段に1人分の料理が入り、
取り分けをする必要がないお節も2.5倍に伸びているそうだ。
年末年始の旅行を控えて自宅で過ごす人が高価なおせちを求める傾向からか、
高級品の売れ行きも伸びているそうだ。
年末年始にこの重箱に食材を入れて雰囲気を楽しむか、
それとも潔く廃棄するか、今週一杯考えることにしよう。

隅はつつくまい