寺島尚正 今日の絵日記
2020年8月31日 猛暑の証
安倍総理辞任の衝撃を引きずった日曜も、東京は厳しい暑さに見舞われた。
30日は、34.9度と猛暑日にはわずかに届かなかったが、
前日の猛暑日で、8月の東京都心の猛暑日は計11日となり、
1875年の統計開始以来最多となった。
まだしばらくは厳しい暑さが残るようだ。
さて、30日から9月5日土曜までは防災週間。
中心となる9月1日が「防災の日」だ。防災の日は1960年昭和35年に制定された。
この日は、1923年大正12年に発生し、
死者10万人を超える多くの市民を巻き込んだ「関東大震災」に起因する。
都市型地震災害として、学ぶところが大きな地震でもある。
台風や地震など自然災害への備えを確認しあう機会として生かしたい。
その台風、現在強い台風9号が正午にはフィリピンの東を1時間におよそ10キロの速さで北北東へ進んでいる。
台風はこの後、非常に強い勢力となって31日から9月1日にかけて沖縄地方に接近する見込みだ。
気象庁によりますと31日正午の中心の気圧は935ヘクトパスカル、
中心付近の最大風速は50メートル、最大瞬間風速は70メートルと予想されている。
沖縄本島地方や宮古島地方の来月1日の予想最大瞬間風速は40メートルから60メートル。
日本風工学会によると、最大瞬間風速60メートルは時速に換算すると216キロに相当し、
屋外の行動は極めて危険だという。
木造住宅の一部は倒壊し、鉄骨の建物でも変形するおそれがあるほか、
電柱やブロック塀が倒れたり、走行中のトラックが横転することがあるという。
5年前の2015年、台風15号では沖縄の石垣島で71メートルの最大瞬間風速を観測し、
車が飛ばされたり電柱が倒れたりする被害が相次いだ。
また、大阪の関西空港で58.1メートルの最大瞬間風速を観測した一昨年2018年の台風21号では、
タンカーが強風で流され、関西空港の連絡橋に衝突する被害が出た。
千葉などで停電や住宅の被害が相次いだ去年2019年の台風15号による千葉市の最大瞬間風速は57.5メートルに達した。
その台風で頭をよぎるのが停電。去年の台風15号では、
千葉県で長期間にわたって大規模な停電が起こり、日常生活に大きな影響が出た。
停電時には、住宅によっては水が出なくなりトイレなどが使えなくなることがある。
飲料水の準備は言うまでもない。
また、いざという時に慌てないために「家の中にある乾電池を集めておく」ことも心がけたい。
食事のためにカセットコンロとカセットボンベを用意しておくことや、スマートフォンの充電や冷暖房、
それにラジオを聞く事ができるためマイカーがある人は、
事前に燃料を満タンにしておくことを勧められている。
専門家は「防災は段取りが八分」と、事前の準備が大事だと強調している。