浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2020年6月15日 マスク色?

東京港区立の環境学習施設、エコプラザのビオトープに、今年も半夏生が姿を現した。
それまでは、緑色の葉が茂り目立たない植物。ある日、葉の1部が白色化していく。
初めは「誰かがペンキでも撒いたのか」と驚いた程だ。
青々とした草の所々に白い葉が見え涼やか。
半夏生は、ドクダミ科 ハンゲショウ属の多年草。
別名は、片白草(カタシログサ)。「半化粧」とも表記される。
夏至から11日目を半夏生と呼び、その頃に花を付けることから名付けられた。
夏になり開花期を迎えると、上の葉の脇から長さ10~15cmほどある穂状の花を咲かる。
1つ1つの花は白く小さく、花びらはない。
「半夏生」は、虫媒花。虫媒花の植物は、虫によって受粉をする。
そのため、虫をおびき寄せる必要がある。
葉を白くすることで、目立たせ、虫が寄ってきやすくしているのだ。
花は独特の香りを持ち、葉や茎は、傷をつけるとドクダミのような香りがするという。
そして、花期が終わると、葉の色は緑色になる。
半夏生は、北海道を除く日本全国で見ることができる多年草。
古くから自生しており、群生地は観光の名所にもなっている。
中でも京都祇園の建仁寺両足院が有名で、庭の池の周りに植えられた風情あふれる半夏生が楽しめる。
都内では葛西臨海水族園「水辺の自然」エリアで見られると聞いたことがあるが、現在は閉園中。
6月23日に再開園の予定だ。
花言葉は「内に秘めた情熱」「 内気 」。
半夏生は、時が来れば白い葉も元に戻るが、我々の口を覆う白いマスクはしばらくはずせそうにない。
街中はコロナと向き合う半夏生

マスク色?
マスク色?
梅雨入り
梅雨入り

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