寺島尚正 今日の絵日記
2020年2月3日 箱入り完売
1月は「往ぬる」2月は「逃げる」・・
時の経過が早いことの例えだ。
しかし、今年の2月は、人間が新型肺炎から逃げるので必死である。
「中国・武漢から始まったとされる新型コロナウイルスの感染は
14の国と地域に広がり、患者の数が世界中で2020人となって2000人を超えた。
死亡した人の数も56人になるなど感染拡大が収まらない。」
こう記してから1週間。
残念ながら新型のコロナウイルス感染者は増え続け、
患者の数は中国だけで1万4000人を超え、
死亡者数は300人を超えた。
中国以外では、これまでに26の国と地域で170人の感染者が確認され
フィリピンで、中国武漢から訪れていた44歳の中国人の男性が
新型のコロナウイルスによる肺炎で死亡した。
中国以外で新型コロナウイルスによる肺炎で死者が確認されたのは初めてである。
日本では、これまでに武漢からチャーター機で帰国した565人のうち、
ウイルスへの感染が確認されたのが8人。
国内で感染が確認された人は合わせて20人となった。
一方で人類も手をこまねいているわけではない。
国立感染症研究所は患者のサンプルからウイルスそのものを分離し、
培養することに成功したと発表した。
研究所ではこれまでに中国から提供された遺伝子のデータをもとに、
ウイルスを検査するキットを作って配布していたが、
今後、分離したウイルスを使ってより短時間で検出できる検査方法の開発を進めるという。
さらに研究所では、治療薬やワクチンの開発も進め、
ウイルスを国内外の研究機関にも配布して、研究に役立ててもらうとしている。
専門家は「海外からのウイルス提供は手続きなどで時間がかかるため
ウイルスが分離できた意義は大きい」と指摘する。
更に弱り目に祟り目。
湖北省に隣接する湖南省の養鶏場でニワトリが「H5N1型」の
鳥インフルエンザウイルスに感染しているのが確認され、
中国当局は警戒を強めている。
感染の確認を受けて、およそ1万7800羽が予防的に殺処分され、
感染が広がらないよう処理をしたということだ。
鳥インフルエンザは、もともとは鳥に感染する病気だが、
「H5N1型」と呼ばれるウイルスはヒトにも感染して
重い症状を引き起こすことが知られている。
中国では、去年、遼寧省の鳥の飼育施設でも感染が確認されていて、
2015年には、内陸部、四川省で感染した男性が死亡したと伝えられている。
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、中国当局は、
鳥インフルエンザの感染の拡大にも警戒を強めているものとみられる。
厚生労働省は、国内では現在、
新型コロナウイルスは流行が認められている状況ではなく、
風邪やインフルエンザと同様に手洗いやせきエチケットなどの
感染症対策に努めてほしいと呼びかけている。
八王子の量販店には「箱入りマスク売り切れ」のポスターが、
エスカレーター乗り継ぎ場所天井から吊り下げられていた。
何より大切なのは「正しい情報を正しく理解し、冷静に対処していく」ことだ。
個人的には、継続的に手洗い・うがいの励行に加え、
我が「免疫力」を最大限発揮できるよう、
栄養・睡眠に気配りをしている。
具体的には、去年秋から3種類の乳酸菌をしっかり摂取して
「腸」の状態を最良に近づける努力だ。
今の所調子は悪くない。
誰にも当てはまるわけではないが、ご参考まで。