寺島尚正 今日の絵日記
2019年7月15日 少雨決行
この絵日記を記している14日午後
都心は細かい雨が落ちている。
東京は、6月末から日照時間が少なく気温が低い梅雨寒が続く。
都心では、12日まで8日連続で最高気温が25度を下回り、
7月では全国的に冷夏となった平成5年以来の記録となった。
このところ「お日様」に見守られていない。
13日までの10日間の日照時間の合計は、
東京の都心が2.9時間で平年の7%、
この5日だと、1時間、平年の5%と大幅に少なくなっている。
東日本と北日本の太平洋側では今後1週間も曇りや雨の日が多く、
平年と比べて気温の低い状態が続く見込みだ。
あるリスナーからは、育てている「ゴーヤ」の根元が腐って来た、
とメールを頂いた。
農業が盛んな群馬県みなかみ町では、
日照不足の影響で、きゅうりの収穫量が例年と比べ
大幅に減る影響が出ており、中には例年と比べ3分の1にまで減った。
気象庁ホームページで調べてみると、13日までの10日間、
みなかみ町の日照時間は平年の17%しかなかった。
このまま日照不足が続くと今後は病気の心配もある。
去年は水不足、今年は日照不足、自然の恵みとは言うものの
農業の大変さを感じる。
気象庁は農作物の管理に注意するよう呼びかけている。
一方、首都圏の水がめを調べてみると
利根川水系、荒川水系、相模川水系、多摩川水系
いずれも84%から100%。
平均値に対する貯水量は殆どが100%を超えている。
今後、日照り続きの夏でなければ、今年は大丈夫そうな数字に思える。
ところで、この時期は各地で「海開き」が行われている。
山形県では12日、鶴岡市と遊佐町にある4つの海水浴場で海開きを迎え。
このうち鶴岡市の湯野浜海水浴場は、悪天候のため、
予定されていた地元の小学生による「初泳ぎ」が中止。
近くの公民館で記念の式典が行われた。
今後の天気を調べてみると
20日からの1週間は東日本の太平洋側で晴れの日が多くなるなど、
広い範囲で平年並みの暑さになると予想されている。
梅雨明けも、そう遠くはない。
また、冷夏が囁かれている今後の気温は
発生すると日本で冷夏になる傾向がある「エルニーニョ現象」について、
気象庁は「終息したとみられる」と発表した。
「エルニーニョ現象」は南米・ペルー沖の太平洋の赤道付近で、
海面水温が平年より高くなる現象。
夏場に発生すると西日本で気温が低くなる傾向があるなど
日本を含む世界の天候に影響を及ぼすと考えられている。
気象庁は、去年秋からエルニーニョ現象が発生したが、
海面水温が次第に下がっており、
10日「エルニーニョ現象は終息したとみられる」と発表した。
気象庁は「7月は天候が悪く、全国的に気温が低い予想となっているが
8月は平年並みの暑さとなる見込み」とした。
今週末から気温が上がってくる予想が出ている。
熱中症に気を付けなければいけない時期はすぐそこまで来ている。
千葉市では、熱中症対策として夏休みの始まりを1週間前倒し、
ほとんどの学校で13日から夏休みに入った。
様々な経験を重ね、想い出多い夏になることを願う。
蝉も地中から出るタイミングを待っている。