浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2019年1月28日 強いイシ

週末は若手とベテランが日本を感動させた。
26日土曜、新星21歳、大坂なおみが全豪オープンで優勝した。
大坂は、大会後の世界ランキングで、男女を通じてシングルスで
アジア初の1位になることが確定した。
大坂選手についてはテレビなどで様々な話が聞けるので
そちらに任せよう。
翌日27日は大相撲初場所で、遅咲きの花、
片男波部屋の関脇玉鷲が、13勝2敗で初優勝を飾った。
34歳2カ月での初優勝。
初優勝の年齢としては、12年5月の夏場所を制した
旭天鵬(現在友綱親方)の37歳8カ月に次ぐ、歴代2番目の年長。
2004年1月の初場所で初土俵、以来無休の通算1151回目となる一番。
所要90場所目での初優勝は史上4番目の遅さ。
元横綱稀勢の里の89場所を上回るスロー記録となった。
13勝目も6日目からの10連勝も、ともに自己記録を更新した。
玉鷲の入門のきっかけを聞いて驚いた。
東大大学院に通っていた姉を頼って18歳の時来日した。
ある日、偶然、自転車に乗った力士を見つけてついていくと、
井筒部屋に到着。
そこで同じモンゴル人、今の横綱鶴竜に出会い、
入門方法などを聞いた変わり種。
手先が器用で絵画やスイーツ作りが得意。
スポーツ歴がないまま、入門した。
かつてはホテルマンを夢見た男が、相撲界の頂点に立った。
関脇に返り咲いた今場所前も「もう一つ上を狙いたい」と、
大関昇進への色気も隠さない。
34歳になってもなお、成長を続ける異色の力士が、今年最初の本場所を制した。
嬉しいことがもう一つ。
優勝したその日に第2子誕生。
溢れ出る涙を掌で横に拭うその仕草が喜びを表していた。
大坂なおみと玉鷲のインタビューを聞いて二人の共通点に
改めて感動している。
それは、まず周りの人への感謝と労いをを具体的にしていくこと。
大坂なおみはクビトバへの感謝から入った
「本当におめでとうございます。
あなたといつも対戦したいと思っていました。
大変なことを乗り越えてきましたよね。
あなたとあなたのチームにおめでとうと伝えたいです。
決勝であなたと対戦できたこと、非常に光栄に思います。
そして、ファンの皆さん、来てくださってありがとう。ありがとう。
ずっと、とっても熱いので、熱くても来てくれて応援してくれて、
とても感謝しています。
そして、クレイグトーナメントディレクター、ボールキッズ、
ボランティアの皆さん。
熱い中走り回ってくれて、ありがとうございます。
あなたたちが運営してくれたので大会が実現しています。
そして、私たちのチーム。
本当にあなたたちがいなければ、この大会の二週間を乗り切ることができなかったです。
チームとして、皆さんがいることにとても感謝しています。」
玉鷲は
「親方、女将さんにこの気持ちを早く伝えたいと思いました。
一番は感謝の心。それしかないです。いままで応援してくれた皆さん、
本当にありがとうございました。
両親には産んでくれてありがとうございます。お父さんお母さん」
周りの協力があっての自分。
感謝の気持ち、不屈の心、決して忘れまい。
強いイシ
強いイシ

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