寺島尚正 今日の絵日記
2018年9月10日 無事
台風21号が東京にも被害をもたらした。
強風で物が飛んだり
大量の雨で雨漏りが起き
休業を余儀なくされた店も目立つ。
加えて、先週木曜の未明、北海道胆振地方を震源とし、
最大震度7の揺れを観測した地震。
その後も余震と見られる地震が相次いでいる。
震度7の揺れを観測した厚真町では
大規模な土砂崩れなどが起き、周辺の自治体も含め、
これまでに42人が死亡した。
被災された方々に心からお見舞い申し上げる。
今回の地震は様々な問題を私達に投げかけた。
先ず、多くの命を奪った土砂崩れ。
北海道で起きたこれまでの災害とは違う切実な状況で住宅が倒壊した。
札幌市清田区の里塚地区では液状化現象が起き、
10棟以上の住宅が大きく傾いた。
さらに道路が陥没し寸断される被害も。
専門家の指摘は「昭和50年代に宅地の造成で埋め立てられた場所に
被害が集中している」とのこと。
また、液状化した土砂に破裂した水道管から大量の水が加わり、
被害が拡大した可能性があるという。
こうした状況は全国にある可能性が否めない。
各地でライフラインが止まった。
特に驚いたのは大規模な停電「ブラックアウト」
今回の地震で、北海道内で最大の火力発電所、
苫東厚真火力発電所が緊急停止したことをきっかけに
周波数が乱れてほかの発電所も連鎖的に停電した。
必死の復旧作業などで、大分電気は戻ってきているが、
企業活動が始まる10日は、
予想される電力の需要量が383万キロワットなのに対し、
供給力は346万キロワットとおよそ1割足りず、
国は家庭や企業に20%を目標に節電への協力を求めている。
JR北海道は、節電の一環で2週間程度、
札幌と旭川、札幌と室蘭を結ぶ特急列車の一部を運休にする。
家庭での節電方法については、
不要な照明を消す、
テレビなどを省エネモードに切り替える、
家電製品を使わない場合にはプラグを抜き、待機電力を減らす。
冷蔵庫の扉を開ける時間をできるだけ減らす、などがある。
また、今回の地震の影響で、9日の時点で、
北海道内では11の市と町の、合わせて14の地域で、
依然一般の固定電話が一部または全域で通じない状態になっていて、
携帯電話も北海道の一部の地域では、つながらない状態が続いている。
一方でこんな事故も起きている。
北海道の標津町と上富良野町の住宅で、
40代と70代の男性がそれぞれ死亡しているのが見つかった。
2人はいずれも地震による停電のため
室内で発電機を使い、排気ガスで
一酸化炭素中毒になったとみられている。
地震は様々な被害をもたらす。
私達は、日頃から備えをし
少しでも被害を軽減できるよう行動しなくてはならない。
八王子、近所の田んぼ、強風の影響は小さく、
稲穂が頭を垂れてきた。
喜びも悲しみも載せて、時は流れていく。