寺島尚正 今日の絵日記
2018年8月27日 微熱か!
8月最後の日曜も東日本は暑かった。
日中の最高気温は
群馬県伊勢崎市で39度
さいたま市で38,7度
茨城県古河市で38度5分などと、
関東の内陸部で38度を超えた。
東京の都心でも36度と、
広い範囲で35度以上の猛暑日となった。
今夏の記録的な猛暑は、
インド洋と太平洋の一部で
水温の異変が同時に発生したことが原因とされる。
太平洋の異変は「エルニーニョモドキ」と呼ばれ、
これから本格化する恐れがあるという。
エルニーニョモドキは、太平洋の熱帯域の水温が
中央部のポリネシア付近で高くなり、
東部の南米沖と西部のニューギニア付近で低くなる現象。
中央部と東部が高く、西部だけ低くなるエルニーニョ現象に似ているため、
平成19年に命名された。
本格化すると日本が猛暑になることが多く、今年は7月に起き始めていた。
一方、インド洋の熱帯域では西側の水温が高く、
東側が低くなる「ダイポールモード」という現象が7月から本格化した。
これも日本に猛暑をもたらすことが知られている。
今回エルニーニョモドキと重なったことで猛暑に拍車を掛けた。
ダイポールモードは3、4年周期で発生するが、
日本に猛暑をもたらす頻度は低い。
冷夏をもたらすエルニーニョが同時に発生し、
影響が打ち消されることが多いからだ。
しかし今年はエルニーニョモドキが発生したため打ち消されなかった。
エルニーニョモドキはまだ微弱な段階。
今後本格化が懸念されている。
ダイポールモードも10月ごろまで続く見通し。
専門家は「エルニーニョモドキが完全に発達すれば、
残暑も非常に厳しくなる可能性がある」と話している。
27日も猛烈な暑さが続く見込み。
最早この暑さは災害。熱中症や農作物への影響が心配である。