寺島尚正 今日の絵日記
2018年7月30日 台風一過、しかし雲
週末は台風12号に振り回された方が多かったと推察する。
八王子も一時猛烈な雨で景色が白く煙った。
気象庁によると、台風12号は29日未明に三重県に上陸後、
西日本を西に進み午後5時半頃、福岡県豊前市付近に上陸した。
台風12号は午後7時、福岡市付近にあって、
1時間に30キロの速さで西南西へ進んでいると見られる。
中心の気圧は992ヘクトパスカル、最大風速は18メートル、
風速15メートル以上の強風域も広い。
台風12号の影響でこれまでに神奈川県や静岡県
それに三重県や大阪府など8つの都府県で
合わせて20人以上が怪我をしたという。
このうち、神奈川県では小田原市で28日夜、
海沿いの国道が高波で冠水、乗用車が立往生し、
避難する際に合わせて男女6人が軽いけがをした。
千葉市では風にあおられて転んだと見られる80代の女性が
足の骨を折る大けがをし、
静岡県熱海市でホテルにあるレストランの窓ガラスが割れ、
5人が軽いけがをした。
河津町で横断歩道をわたっていた30代の女性が強風にあおられて転倒し、
手を骨折した。
愛知県岡崎市でミニバイクを運転していた男性が
強風にあおられ電柱に衝突、
三重県津市で56歳の男性が停電していた自宅で転び、
手首骨折の重傷を負った。
いずれも、強風や高波による被害、また停電で動転したことによる
怪我と推察される。
今回の台風は、通常の台風の進む方向とは逆の東から西へ進んだ。
神奈川県の国道135号線では、高波の被害が起きやすい区間で
30年に1度の高波にも耐えられるよう工事が進められ、
一部は完成していたが、今回、被害が出ていたことがわかった。
30年の1度の高波を想定して、堤防の高さが海抜10.5メートル以上になるように整備し、
道路も最大で3メートルかさ上げする計画だ。
一部は完成していたが、今回は工事が終わったところでも想定を超えて被害が出ていたということだ。
高波によって道路沿いのフェンスが押し倒されたり、
ガードレールが壊れたりする被害が出た。
自然災害について私達に出来ることは
自分の住んでいる場所がどのように危険なのか
正しく知っておくこと。
土砂災害などの危険性を理解し、迅速な避難につなげねばならない。
便利なのは「重ねるハザードマップ」だ。
こちらは、土砂災害警戒区域などをパソコンやスマートフォンで
確認できる地図が見られる。
調べ方は、住所を入力し、土砂災害や洪水などといった
災害の種類を選ぶと、1つの画面に重ねて表示することができる。
「土砂災害」の場合は、土砂災害が起きやすい危険な場所が
地図上に示される。
「洪水」は、河川が氾濫した際の浸水の範囲や深さを
地図上で見ることができる。
検索サイトからキーワードで
「重ねるハザードマップ」と入力すると表示される。
30日月曜は台風12号が送り込む湿った暖かい南東風の影響で
各地で気温が上昇。圧倒的な暑さの週明けになりそうだ。
フェーン現象で日曜日に猛暑になった北陸など
日本海側のエリアでは深刻な暑さが継続。
再び熱中症に厳重な警戒が必要だ。
今年の夏は、ことさら気が抜けない。