寺島尚正 今日の絵日記
2017年10月10日 萩の花しろ
バリ島の最高峰アグン山の活動が活発化し、
噴火の危険性が高まっている。
アグン山周辺では先月中頃から火山活動に伴う地震が急増、
特に浅い所での地震が増えてきた。
山頂からは白い煙が出ていて
火山が活動していることは間違いなく
今はいつ噴火が起こってもおかしくない緊迫した状況の様だ。
火山によっては活動が活発化したのちに
噴火にいたらずに沈静化する例もある。
実際に噴火するのか、それはいつなのか、
これは専門家であっても予想することが不可能なのだそうだ。
日本でも、宮崎、鹿児島県境の霧島連山・新燃岳で
9月下旬から火山性地震が増加しており、
小規模な噴火が発生する可能性があるとして、
気象庁は5日、火口周辺警報を発表し、
噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から
2(火口周辺規制)に引き上げた。
関東地方は大丈夫か・・
朝日新聞に「想定外を考える」という記事があった。
300年余り沈黙を守っていた富士山が噴火したという設定だ。
内閣府によると
富士山の直近の噴火である1707年宝永噴火では、
今の東京都心で数センチ、羽田空港で8センチ超
横浜南部で10センチ超、火山灰が積もり、
富士山付近では3メートル以上に及んだとある。
火山灰は溶岩が粉々に砕けた破片。
乾燥していて45センチ、濡れると30センチ屋根に積もると
重さで家屋の倒壊が始まる。
山や川に積もれば土石流、川底に溜まれば洪水を起こす。
固くて鋭い粒を吸い込めば、ぜんそく等を悪化させ、
眼球を痛める危険もある。
下水に火山灰を流せば詰まる恐れがあり厄介だ。
道路に積もれば、湿った灰で数ミリ、乾燥灰では2センチで
車は滑って走れなくなる。
鉄道はレールに数ミリ積もると、システム障害で支障が出るそうだ。
航空機のエンジンは灰を吸い込むと停止の危険があるし
滑走路は滑りやすく危険が増す。
では、何が動けるのか。
特殊フィルターを付けた自衛隊のヘリコプター位だという。
ということは、救援も滞る。
さらに、灰は濡れると電気を通し、送電設備のショートで
停電する。
首都圏では少しの雪でも大混乱するのに
ここまでお伝えすると、お先真っ暗だ。
では、私たちが日ごろ用意しておく物は・・
家庭でも、飲料水、簡易トイレはじめ、ゴーグルや防塵マスク、
スコップなどが役に立つ。
起きてほしくは絶対ないが、出来る範囲で準備はしておこうと思う。