寺島尚正 今日の絵日記
2017年7月10日 茹だるような数字
この土曜日曜、東京も30度を超え
9日日曜は都心で35度、猛暑を記録した。
蝉も鳴き始めた
10日は四万六千日。
この日観音様にお参りすると、4万6000日分
参拝したのと同じご利益があるという。
4万6000日、1年365日で計算すると
約126年分。
ギネスブックを参考にすると
これまでの最高齢はフランスの女性で122歳164日。
生まれて毎日お参りして得られる以上のご利益だ。
観音様の縁日は毎月18日だが、
特に7月10日にお参りすることに意味があると
江戸時代より行われて来た行事だという。
それにしても、なぜ、四万六千日なのか。
諸説あるようだが、その1つとして
お米1升が4万6千粒あるとされており、
これを人の一生に重ねているようだ。
東京、浅草寺では四万六千日の日に、
ほおずき市が行われる。
これはどうしてなのか。
古から、ほおずきは生薬として利用され、
平安時代より鎮咳や解熱、利尿作用や咳、
発熱、のどの痛みやむくみなどに
効果があるとされてきた。
体によいものを売るには縁日が最適。
いつの間にかこの行事には無くてはならない
風物詩となった様だ。
観音様はどういうお方なのか。
日本に入ってきた仏さまは大きく4つに分類されるという。
「如来」「菩薩」「明王」「天」。
宗派によっては、これらに上下関係をつけるそうだ。
「如来」「菩薩」「明王」の姿は、ブッダ(お釈迦さま)の変形。
「如来」は悟りを開いたブッダがいろんな姿をしている仏。
「菩薩」は、ブッダの修行中の姿。
「明王」はブッダが、人々を導くために必死になっている姿。
「天」は「菩薩」や「明王」などのお手伝いをする
仏さまとして存在している場合が多い。
「毘沙門天」や「広目天」などの「天」が名前につく仏さまを指す。
観音さまとは、「菩薩」グループに属する、修行中のブッダのひとつの姿、
ということだ。
観音菩薩にもたくさんの変化形があるし、名前も多く持っている。
「千手観音菩薩」「馬頭観音菩薩」「十一面観音菩薩」「不空羂索観音菩薩」
「如意輪観音菩薩」
観音さまと言っても様々な場面設定の中で色々な姿で祀られている
というわけである。
貴方の住まいのそう離れていない寺で
観音様は貴方を待っているかもしれない。