寺島尚正 今日の絵日記
2017年7月3日 文月梅雨の夕暮れ
2017年も、あっという間に折り返し。
7月はいよいよ夏が始まる季節で、夏休みも始まる。
山開き・海開き・七夕・土用丑の日などイベントも沢山。
ところで7月は文月(ふみづき)と呼ぶ。
睦月、如月、弥生、卯月、五月、水無月・・
あれ、7月って?
私はいつも7月でつまずく。
何故7月は「文月」なのだろう。
諸説ある。
「文月」
この名称で呼ばれるようになったのは
「七夕」が関係していると言われる。
七夕の由来は、元々中国から伝わった星伝説「織姫と彦星」と
中国の宮中行事が結び付き、日本独特の行事となったようだ。
昔はその短冊に詩歌や文字を綴った。
そこには「文を書くことが上手になりますように」
「字が上手く、美しくに書けますように」
という願いが込められていたという。
この七夕の風習や
七夕に文(書物)の虫干しをすることからにちなんで、
7月を「文被月(ふみひらきづき・ふみひろげづき)」
と呼び、これが変化したとされる。
「文月」に関する由来は他にもある。
旧暦7月は稲の穂がふくらむ月であることから、「穂含月(ほふみづき)」の意という説。ううむ、こちらも頷ける。
因みに七夕を「しちせき」ではなく「たなばた」と呼ぶのは、
日本の神事「棚機(たなばた)」の行事と合わさったことが起源のようだ。
古来の日本では棚機女(たなばたつめ)とよばれる女性が、
機織り(はたおり)をして出来た布を神様に供え、
豊作を祈るなど願う行事があった。
この行事が時の流れとともに、お盆の準備として行われるようになり
その日付が「7月7日の夕方」。
これがもととなり、7月7日夕方に行う棚機ということで
七夕(たなばた)と呼ばれるようになったという。
今年の短冊に貴方はどんな願いを記すだろう?