寺島尚正 今日の絵日記
2017年1月10日 縁起物
あっという間に2017年を迎えた。
年末は相変わらずのバタバタ。
年の始めは「今年こそ余裕を持って過ごそう」と誓いをたてるのだが
暮れには決まって自己嫌悪。
年内(2016)に墓参りと思っていたが延期した。
巷はインフルエンザとノロウィルスが大流行。
大晦日にカウントダウンコンサート中継も控えていた。
「現世の健康が第一」病弱だった父の口癖が頭を過る。
ここは大事を取って体力温存だ。
数年前、悪夢の屈辱を経験したことがある。
年末に風邪を引き、みるみる声が消失。
中継は散々。消えてしまいたかった。
「50を超えてこの無様」
アナウンサーとして大反省、今でも時折夢に見る。
今回は御蔭様で無事にお届けできた。
「出来て当たり前」これが放送の基本。
そのためには不断且つ細心の励みが必要なのだ。
2017年、今年も、これまでの教訓を生かし番組をお届けしていこう。
健康第一。
我が運動の中心は高尾山。
先ずは早起き。
折角の休みだ、寝ていたい。
その弛みを撥ね付けて起床。
電車に乗る。
先ずはハードルを1つ越えた。
そして登り始めて10分。
「来るんじゃなかった」
自分の甘さと闘いながら頂上を目指す。
そして60分後の達成感。
「ああ、来てよかった」
高尾登山は私にとって修行の場だ。
年始も599メートル、てっぺんから富士山を眺めた。
飛び切り冷たい北風が安堵の熱を奪う。
風邪を引かぬよう着替えのスペースもあるトイレで着替え
山を下りる。
清々しい。弱虫を跳ね除け登ってよかった。
今年は何回内なる自分に勝てるだろうか。