寺島尚正 今日の絵日記
2016年9月26日 毒々しいと言うけれど
久しぶりに陽射しが地上に届いた日曜日。
季節のバトンタッチを感じに
旧芝離宮恩賜庭園へ足を運んだ。
ポケモンGOの「ポケストップ」が多数ある
庭園内外。
先ず入り口手前の大木から、
絶頂期を過ぎたアブラゼミの声がお出迎え。
受付を過ぎ青々とした藤棚の近くに真っ赤な群生。
彼岸花が、庭園の9割が緑という世界で
一際目を引いている。
池を左手にいつもの小路を進む。
所々にすっと伸びる曼珠沙華。
歩を進めながら、ふと前に視線を移すと
おお!萩の小路に萩の花。
1年に2度見られることをこの芝離宮で初めて知った。
池を回り込みながら進む。
春に多くの客を滞留させるソメイヨシノを観つつ
湖面側の木に目をやる。
まだピンクが頑張っていた。
百日紅だ。
9月も下旬だが、まだまだ夏が呼吸しているのだ。
その奥に行く。
今度は数本の松。
そして根元から、キノコ。
まさか、これはマツタケ?しかし、形が違いすぎるなあ。
庭園のあちらこちらにリコリス。
1年に1度の鮮やかさ。
東屋を過ぎ
緑の濃い葉を持つ木に近づく。
おや、枝のそこここに薄茶の粒粒。
これは、金木犀。
オレンジ色の細かい星形の花とともに
あの、優しい香りに包まれるのもそう遠くない。
季節の変わり目も
自然は様々なことを教えてくれる。