寺島尚正 今日の絵日記
2016年8月1日 暑い夏!
7月28日、気象庁は、午前11時、
「関東甲信地方が梅雨明けしたとみられる」と発表した。
関東甲信の梅雨明けは、平年より7日、去年より18日、
それぞれ遅くなっている。
今年は蝉が元気だ。
特にミンミンゼミ。
土曜の夜、部屋の扇風機が突然止まった。
購入してから16年。
当時は最新式で、不規則な風を作ってくれる。
羽根が強く回転した直後緩やかになるのだ。
風が強めに吹いて、その後弱くなる、あの感じを表現している。
いつものようにスイッチを入れた。
布団の足元で寝る猫にも風が当たるように「首ふり」を設定する。
横になって28分後のこと。
深い眠りに入ったころだ。
猫が私の左手を甘噛みした。
いつもなら、夜中の3時ごろ「ゴア?ン?」と
餌の催促をするのだが、今夜は4時間も早い。
「なんだよ?もう?」
上体を起こすと、空気が熱い。
扇風機が止まっている。
猫がスイッチの上でも歩いたか。
部屋は蚊取り機の緑色の明るさのみ。
必要最小限しか開けていない眼で扇風機に身を寄せた。
左手の人差し指でスイッチを押す。
あれ?動かない。
もう一度右の人差し指で試みる。
羽根は回転しない。
猫は瞳をまん丸にしながらこちらを見ている。
更に2度強く押してみる。
やはり動かない。
「とうとう壊れたか...」
猫を向いて「扇風機、壊れちゃった」と言った。
彼は顔を左に傾けた。
「今夜は暑いぞ、覚悟しろ」窓を全開にし、横になった。
日付が変わるころ、また目が覚めた。
大量の汗をかいていた。
猫は大丈夫か・・・。
足元を探すと、そこに姿はなかった。
彼は3メートル離れた廊下で空を飛ぶような
「一」となっていた。
扇風機の有難さ、そして永遠はないと感じた。
早く新しいものを買わなくては。
夜も夏本番である。