寺島尚正 今日の絵日記
2016年5月16日 咲き始めました
一連の熊本地震が発生して1か月。
死者49人行方不明者1人、震災関連死は19人。
熊本県内の公立学校は全て再開し
電気や水道などのライフラインもほぼ復旧したというものの
一方で、今なお揺れが続き、
避難者は1万人以上、車の中で寝泊まりする人も多い。
住宅は8万棟以上が被害を受けた。
政府の地震調査委員会は、今後も最低1か月程度
熊本・阿蘇地方は最大震度6弱程度
大分県中部は5強程度の余震が発生する恐れがあるとしている。
熊本地震の特徴は、余震の多さだ。
4月14日以降に発生し震度1以上の有感地震は
1400回を超えた。
去年1年間に全国で観測された有感地震は1842回。
その7割を1か月で超えた計算だ。
5月に入ってからも最大震度4の地震があった。
また、連続して震度7を記録した地震は
気象庁にとって想定外だった。
これまで、内陸型地震が起きた後、
さらに大きな地震が短期間のうちにすぐ近くで起きるケースが
まれだった。
活断層は1000年1回程度動いて大きな地震を起こす、と言われてきたが
これからは、規模の大小にかかわらず、活断層型の地震は
頻繁に起きてもおかしくないと考えた方がよさそうである。
震度による被害の違いも知っておくべきだ。
1981年以降の新耐震基準を満たした建物の場合
震度6弱はひびが入る程度。
しかし、震度7となると倒壊の危険が高くなる。
さらに、震度7が2度となると、倒壊の危険性は相当増す
ということになる。
新耐震基準だから安心!とは言えないのだ。
関東にも注目されている活断層が24ある。
真上は勿論の事、それ以外の地域でも備えが必要ということが
今回の教訓といえる。
日曜の朝、3つある20リットルポリタンクの水を入れ替えた。
若いつもりで力に任せタンクを持ち上げ、腰を痛めそうになった。
10リットルのタンクに替えようか、
それとも、次は水道ホースを引っ張って来て満たそうか。
いずれにしても悩ましい準備である。