浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2016年1月5日 ドラマの小槌

やはり「駅伝」から目が離せない。
第92回東京箱根間往復大学駅伝競走は、
青山学院大が2年連続の総合優勝を果たした。
1区から一度も首位を譲らず完全優勝したのは、
1977年53回大会の日本体育大以来、39年ぶり。
新山の神の調子や6区の1年生ランナーが心配されたが共に快走。
2位と7分差の完勝だった。
10区間、何が起きるかわからないのが駅伝。
飄々と与えられた区間をこなした選手たちの練習の成果に
敬意を表したい。
我が母校、中央大学は15位。
シード権は10位まで。今年も予選会からのレースとなる。
今回は途中繰り上げスタートも久しぶりに経験。残念だ。
選手は持てる力を出し切ったはず。
結果がついて来なかったのだ。
他校では、あと4秒という所での繰り上げもあり、
現実の冷酷さを目の当たりにした。
今回も文化放送近く、増上寺前で観戦。
ここ数年顔を合わせる、70代の「おばちゃん」の声援に
熱いものが込み上げてきた。
おばちゃんは、どの選手にも「がんばれ?!がんばれ?!」
と力の限り声を張り上げる。
その声の強さは、目の前を通る21人に変わることがない。
10人目を過ぎるころからは、声が徐々に枯れてくる。
それでもかまわず声援を送り続ける。
心から選手の力走を応援しているのだ。
その声を聴くと、無償の愛を感ぜずにはいられない。
気が付けば、私の視界がぼやけていた。
人は皆、人生という長い道のりを走っているランナー。
親から渡された「命」という襷をしっかりと斜めにかけ、
誰かの役に立つために、前を向き走っているのだ。
日頃の練習は氷山の一角。
練習を積んでも、その成果が出るとは限らない。
それでも走る。走り続ける。
これが人生なのだ。
今年も「駅伝」に教えてもらった。

ドラマの小槌
ドラマの小槌

あったかいんだからー
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