寺島尚正 今日の絵日記
2015年9月7日 秋の夕日
9月になった。
実りの秋、食欲の秋・・・。
この時期必ずニュースで見る光景と言えば、
山形の芋煮会。
直径が6mある大鍋を使った「日本一の芋煮会フェスティバル」が、
今年も9月20日(日)、山形市の馬見ヶ崎河川敷で開催される。
何食分作るのかというと、約3万5000食。
具材は、イモ3トン、牛肉1.2トン、コンニャク3500枚、
ネギ3500本、味付け醤油700リットル、
隠し味も必要。日本酒50升と砂糖200kg、
水6トンを使う。
やはりスケールが違う。
コンニャクは工場から直接運び、ネギも調理室でカットしてから
現地へ運ぶなど、衛生面には気を配っている。
そしていわゆるショベルカーで大鍋をかき回す。
そのショベルカーがかき回す光景を見て
いつも驚くと同時に、気になっていたことがある。
ショベルカーの衛生面。
丁寧に洗浄したとしても、現場で何度も作業をこなしていれば
何処か汚れているのではないか・・・。
そんな心配をしていた。
ふと見た資料に、その答えが載っていた
「ああ、私だけじゃない、気にかけていたのは」
毎年毎年、“新品”の重機を使っているのだ。
さらに重機には、それ以外にも配慮がされていた。
ショベルカーのアーム、汁や具材をすくうバケット部分は油圧で動く。
また機械なので、各部の潤滑にも油が使われる。
実行委員会事務局によると
「重機は新品を使い、アーム類はすべて高圧洗浄しており
必要な油には、食用油やバターを使用している。
ショベルカーの潤滑油がバター!
バケットも芋煮専用に作られたもので、アルコール消毒している。
さて「毎年新品」ということは、毎年もう芋煮会では使えない重機が生まれることになる。
そこはすべて油を入れ替えて、新古車として売り出すそうだ。
大がかりな芋煮会、
味はどんな味なのだろう・・・・。
味噌は入っていない。
ということは、すき焼きのような味?
一度食してみたいものだ。