寺島尚正 今日の絵日記
2015年4月27日 決勝プレイボール!
久しぶりに野球観戦した。
4月26日の神宮は、ラグビー、そして野球が2か所
歓声に包まれていた。
午前10時40分。
東京メトロ銀座線・外苑前。
地上に出ると、初夏の陽射しが降り注ぎ、思わず目を細める。
日本青年館方向に歩きはじめると
先ず、右手に秩父宮ラグビー場。
大学ラグビーを行うらしく、スタッフが門前にいた。
続いて、神宮球場。
こちらは、6大学野球2試合。夜はプロ野球が行われる。
私の目当てはその奥、神宮第2球場。
前夜息子との会話。
「知ってる?お父さんの母校、明日決勝だよ。」
「え?いま、何やっているんだ?」
「東京都高校野球春季大会。甲子園に向けてだと東西に分かれるけど
今回は東京のすべて、95校の頂点。もっとも、対戦相手は
僕の母校だから・・・えへへ」
不敵な笑いを浮かべている。
私も息子も、野球観戦ではついている。
1974年、私が高校に入学した年、母校は、夏の甲子園に出場。
バスを仕立て、応援に行った。
今でもよい思い出だ。
息子はさらにラッキー。
やはり高1の夏、彼の母校は甲子園に。
そして、チームは優勝したのである。
11時。サイレンの音と共にナインが守備に散った。
神宮第2球場は普通の球場と違う。
観客席はバックネット裏方向の2階だけ。
1塁側の内野席はゴルフ練習用打席となっている。
2階席最上段に近い席に座る。
座席は若者同士、親子連れなどでほぼいっぱい。
試合は初回から点が入った。
その後、我が母校からしてみれば悪夢。
結局、25対4で敗れた。
しかし、最後まで諦めず、最終回に2点を返した。
プロ野球と違ったハラハラドキドキ。
野球は筋書きのないドラマというけれど、
その最たる例だと感じた。
撃ち込まれたピッチャーの気持ち。
エラーをした選手に掛け声をかけるチームメイト。
そして、最後の最後まで応援し続けたスタンドの仲間たち。
エースがマウンドに途中からたった際の応援。
「お前の右腕で全国に連れて行け!
お前の右腕は、俺たちの道標」
最終回、打席に立った選手には
「さあ、行くぞ!○○くん!
さあ、行くぞ!○○くん!
球史に残る大逆転!
さあ、行くぞ!○○くん!
さあ、行け!!」
なぜか、自分にも声援がきている気がした。
ゲームセット。
敗者チームも爽やかにうつった。
プレー、声援、元気を貰った。
みんな、頑張れ!
俺も頑張る!
決勝戦夜の月を選手は見ただろうか。
上弦の月。丁度右半分だ。
まだまだ、半分じゃないか。
そう思えば、喜びも悔しさも・・・。