寺島尚正 今日の絵日記
2014年11月17日 自然の絨毯
立冬を過ぎ、政治が揺れた。
今週にも解散、師走に総選挙だという。
世の中、何が起きるかわからない。
自然公園は冬支度が始まった。
どんぐりが、遊歩道に目立たなくなり
代わりに落ち葉が降り積もっている。
赤の葉はあまりなく、黄色や茶色が大半。
道を歩けば「サクッ、サクッ」という音が
晩秋を実感させる。
2か月前には、セミが鳴いていたのに
今は野鳥の囀りのみ。
冷たい風が通り過ぎて枝から木の葉が舞う時期になった。
1年中緑の葉を茂らせている木も
枝だけになった幹も
防空壕跡近くに立つ針葉樹も
古からじっと日本の、私たちの営みを見ている。
今はどんな気持ちで見守っているのだろうか。