寺島尚正 今日の絵日記
2014年9月16日 天高く
先週、デング熱の国内感染者が100人を超えた。
これまでは、蚊に刺されても、
「痒みに耐えればよい」程度で、軽視していた。
しかし、今は違う。
痒み以上にデング熱発症の不安に怯えなければならない。
これまでの感染者は重篤に至ってはいないが、
ウイルスが入り込み発症すると、高熱や関節痛と辛いようだ。
デング熱は、人から人への感染はなく、
ヒトスジシマカなどが媒介する。
このデング熱騒動で困っているのが、公園だ。
この日曜、都立旧芝離宮恩賜庭園へ行った。
600円という破格の年間パスポートを発行している人気スポット。
一回150円(大人)だから、4回訪れれば元が取れる
JR浜松町駅から歩いて3分かからないのだが、
池あり緑あり、都心のオアシスである。
緑が豊かということは、生き物にとっても住みやすい。
全盛時の鳴き声からすると2割程度のセミの声を聴きながら
受付へ。
やはりこちらにもデング熱の影響が。
「蚊に注意」のポスターがある。
日本語と英語、脇のテーブルには虫よけスプレーが2本用意されている。
カナダの国旗タグをバッグにつけた老夫婦が、
慣れない手つきで露出した肌に霧を吹きつけていた。
秋の休日、やぶ蚊が出そうな場所は、注意が必要だ。
そんな心配をよそに、今年も彼岸花が姿を現した。
青い空、白い雲、緑の芝生に真っ赤な曼珠沙華。
夏とは違う乾いた匂い。
今年も秋が訪れた。