寺島尚正 今日の絵日記
2014年8月18日 仲良し
お盆休みが終わった。
日曜の午後から、故郷や行楽地から戻る人達で
高速道路などが大混雑した。
都心はその分空いており、ゆったり。
浜松町駅すぐの旧浜離宮恩賜庭園も、のんびりとした空気が流れていた。
日傘無料貸し出しサービスを利用し
記念撮影に熱中するアメリカ人観光客や
タカサゴユリを高級カメラで接写する初老男性。
百日紅の近くには、故郷なまりで電話する40代女性がいた。
私はセミしぐれを浴びた。
頭の中に泡立った音がどんどん侵入してくる。
初めは耳に障るのだが、慣れてくると、夏の思い出が蘇ってくる。
小学生の時、海水浴で行った千葉・保田で聞いたツクツクホウシ。
中学時代、長野で運動合宿の際聞いたアブラゼミ。
高校時代、受験勉強帰りの自転車をこぎながら耳にしたヒグラシ。
そこにはいつも必死の自分がいた。
人生55回目の夏。
今年も夏を刻んだ。