寺島尚正 今日の絵日記
2014年6月9日 土を抉る
梅雨に入ったと思ったら、いきなりの大雨。
関東地方は6日から7日にかけて断続的に激しい雨が続いた。
関東南部の各地で、降り始めからの総雨量が
八王子市で約300ミリ、平年の6月分を大きく上回り、
一部に避難勧告が出た。
南の海上の前線や低気圧の動きが遅く、暖かく湿った空気が流れ込み、発達した雨雲が居座って大雨となったようだ。
土曜日夜8時頃、都心から最寄駅についた。
普段はそこからバスを利用する。
しかし、強めの雨に傘も負けたと見え、
傘を持つ柄の部分に、布に浸みた雨水が伝わって来る。
さらに荷物が多く、斜めに吹き込む雨に濡れるのが嫌だった。
そこでタクシーを使うことに。
乗り場では5人がタクシーを待っていた。
1台また1台と来るのだが、その間隔が10分。
いつもならば、車が10台近く待機しているのに。
雨が降り続くので、同じ気持ちの人がいるのだなあ・・・。
それにしても、来なかった。
小一時間待ち、漸く私の乗るタクシーが到着。
ドアが開き、乗り込んだ。
運転手さんが開口一番
「待ったでしょう!?すみません!」
客を乗せるたびに愚痴を言われるているようだ。
目的場所を告げた。すると、
「お客さん、今日は幹線道路が大混雑です。迂回をお勧めします」
そこから八王子の様子を聞くことになった。
京王線の高尾山口駅付近の雨量が多すぎて、鉄道一時運転見合わせ。
タクシーの多くはそちら方面で活動しているようだ。
付近の川岸が削れ、何世帯か避難勧告。
さらに高速道路の一部にも支障がでて、一般道に車が流入。
大渋滞に見舞われているという。
「6月にこんな八王子で降ったのは記憶にありませんよ」
地元育ちの運転手さんも驚いていた。
今後土砂崩れなどの被害がないことを祈っている。