寺島尚正 今日の絵日記
2013年3月31日 おっしゃるとおり!
2014年3月25日、東京の桜(ソメイヨシノ)が開花した。
咲き始めて1週間で満開と言われているが、今年は30日に満開宣言。
会社近くの旧芝離宮恩賜庭園は、前日朝、めでた桜はまだ4分咲きだったのに・・・。
春の嵐が心配された雨の中、行ってみた。
「確かに!」である。
満開宣言は、正確に言えば、「8分咲き」で出される。
旧芝離宮のソメイヨシノも、たった1日で太い幹が桜色に覆われていた。
前の日は、目の覚めるような青空と地面の芝の緑色、
その間に「乙女のような桜色」。
水彩画を見ているよう。
そのコントラストに、思わず口が「わあ・・」と開いた。
一夜明け、空の灰色と、雨を含んだ緑の間で、
すっかり「大人のさくら色」に。
嵐の影響で、入園者はまばら。
池の水面はさざ波が立っている。
どこか落ち着き、水墨画を彷彿とさせる。
しっとりとした時間を過ごした。
青空に咲く花も、グレーの下に見せる佇まいも桜は桜。
我心のとらえようなのだ。
自身の幹を太く持ち、
周りに動ぜず歩いていきたい、そう感じた。
今回の風雨では、心配したほど、花散らしにはならなかったようだ。
今週末、多摩の桜は見ごろを迎える。
自宅近所にあるお気に入りの桜と二人きり、話をしてこよう。
これまでの1年、そしてこれからの1年を。