寺島尚正 今日の絵日記
2013年2月11日 故障
「ものごとに永遠はない」
自動車評論家・太田哲也さんの言葉である。
レース中に事故に巻き込まれ、死の淵をさまよった。
奇跡的に一命を取り留めた太田さんを襲ったのは、
失意と絶望と怒り、悲しみの感情だったという。
日常暮らしていると、
便利な生活が永遠に続くものと勘違いしてしまう。
昨夜、灯油ストーブが機能しなくなった。
悪いことは重なるもので
深夜には氷点下になるという予報。
慌てて布団に潜り込み、体を温めた。
翌朝、部屋の中で白い息が。
押し入れの奥の電気ストーブを思いだし、
リビングに引きずってきた。
家族が車座になって手をかざす。
原因はわかっている。
昨シーズンから全くヒーターの掃除をせず、
埃などの異物が溜まっているのだ。
後悔先に立たず。
何事も日頃のメンテナンスが大切と痛感した。
只今、灯油ストーブを買うか、ガスストーブに替えるかを
思案中。
今度こそ、手入れをすると誓った。
太田さんの言葉の続き。
「ものごとに永遠はない。だから人は変わっていける」
今度こそ、手入れをすると誓った。
事と次第では命を脅かす道具なのだから。