寺島尚正 今日の絵日記
2012年5月7日 平穏
連休最終日、各地嵐に見舞われた。
特に『竜巻』。今回は命を落とした人も出た。
竜巻は海外で多く見られるものだと考えていたが、
最近は日本でもよく耳にするようになった。
なぜ竜巻が発生するのか?
空と地上の温度差が大きくなると、竜巻が発生する。
空気が暖められたことによってできた水蒸気が雲になり、
それが素になる。
昼間の気温が急上昇。
そこに、冷たい空気が流れ込んでくると、
大気の状態がとても不安定になるのだ。
竜巻は台風と似ている。
台風との違いは、渦巻きの大きさや移動する距離が小さいこと。
反対に、竜巻で起こる風は台風よりずっと強い。
いったん竜巻が起こると、どこに行くかがわからない。
空気が大きくなった積乱雲に向かって、渦状に巻き上げる。
海や地上にあるものを巻き上げて、大きな被害がでる。
竜巻の恐ろしいのは、小さな雲でも強力な風を起こすこと。
雲の底のほうから、漏斗雲というラッパ状の雲が、地表に垂れ下がる。
空気を次々と吸い上げて空気の流れが重なり、渦巻きを作る。
この渦巻きが集まると、まわるスピードは一気に速くなり、
下にあるものを何もかも吸い上げてしまう。
竜巻が多く発生するアメリカでは、大きく3つの種類に分けている。
陸上竜巻・空中竜巻・水上竜巻だ。
陸上竜巻はラッパ状の漏斗雲を持つ。
空中竜巻は、漏斗雲が雲の底からたれ下がっている状態。
地表までは届かず、被害はない。
水上竜巻は、漏斗雲が水面に向けてたれ下がる。
渦のまわるスピードが速くなると、水煙(すいえん)が立つ。
竜巻は、世界中で発生している。
一番強い竜巻が発生するのはアメリカ。
その数も1年間で約800個もの竜巻が発生するそうだ。
続いてインド、イギリス、オーストラリアの順。
竜巻が発生しないのを願うばかりだ。