浜美枝のよい食と共に
2012年4月15日「ニンジン」
今回は、長年、有機農業に取り組んできた福島県「JAみちのく安達(あだち)」二本松・有機農業研究会の
大内信一(おおうち・しんいち)さんにお電話でお話を伺いました。
◎ まず、去年の福島第一原発の事故で、大内さんをはじめ、JAみちのく安達の皆さんも被害を受けたと伺っています。その後、被害状況は、いかがですか?
今も実害が続いており、農業をやめてしまう人もいるほどです。
数値検査で、引っ掛かっているわけではないので残念です。
◎ その中で、大内さんをはじめ、これからも農業を続ける皆さんは今、どのような取り組みをされているのですか?
ニンジンが放射性物質を吸収しにくいということで、福島県の農林水産部と相談した結果、ニンジンの作付面積を増やしました。
ただ、冬場はニンジンの売り上げでしのげても、夏場は利益にならないので、ニンジンジュースを通年で販売することにしました。
◎ 本格的なニンジンジュースは、皆さん、それまでに作ったことがあったのですか?
みんな初めてのことで、戸惑うことばかりでした。
何度も試作・試飲をして、有機栽培のニンジンを丸ごと裏ごしし、添加物の代わりにレモン果汁と梅エキスで、保存できるようにしました。
ビタミンの損失を抑えられる低温殺菌も採用しています。
◎ ニンジンに関して、数値検査は行っているんですよね?
はい、行っています。JAを通して福島県の農林水産部に検査を依頼していて、さらに民間の複数の調査機関にも検査をお願いしています。
この4月から野菜の放射性セシウムに関する国の基準値は1キロあたり100ベクレル以下です。
毎回、数値はそれ以下ですし、放射性物質が検出されないこともあります。安全なものしか市場に出していません。
◎ ニンジンジュースの評判は、いかがですか?
おかげさまで、皆さん、甘くておいしいと言ってくれます。
素材の味を大切にして、これからもっとおいしくしたいと思っています。
福島県「JAみちのく安達(あだち)」の大内信一(おおうち・しんいち)さんにお話をお伺いしました。