浜美枝のよい食と共に
2011年7月3日「マスカット」
夏の果物と言えば、スイカ、桃、さくらんぼなどおいしいものが、たくさんありますが
今日ご紹介するのは、季節を先取りしたぶどう。マスカットのお話です。
今日は「岡山県・岡山市」「JA岡山」
「西部第一営農経済センター」の青木定彦さんにお話を伺います。
◎ 地元の岡山では、マスカットの出荷の真っ最中だそうですね。
岡山は、マスカットの加温栽培が盛んで全国シェアのおよそ4割を占めています。
加温栽培とは冬季から暖房を使って栽培することで、5月の連休明けからの収穫を
可能としています。出荷は、8月一杯まで続くきます。
◎ 加温栽培をするに当たって、苦労している事はありますか?
一番気を付ける事は、温度管理です!冬の間アレキは「冬眠状態」にあり、
そこへ大型の加温機で温室内に温かい空気を送り込み、目覚めさせる。
温かすぎると芽が乾燥してしまうため、一定の温度に保つ必要がある。
そこが生産者のこだわりでもあり、腕の見せ所ですね。
◎ 中でもおすすめの品種が、あるそうですね!
「マスカット・オブ・アレキサンドリア」という品種。
通称は「アレキ」と略して呼んでいます。
「ブドウの女王」とも「陸の真珠」とも形容されます。
色つやも良く、糖度16?17度あり、大変甘いです!
◎ この「アレキ」の栽培は、歴史があるそうですが・・・
岡山では明治時代から始まり、120年以上の歴史があります。
原種は、エジプトで、雨に弱いのが特徴。
日本は、梅雨があり多湿の国なので、当初は大変苦労しました。
先人の教えをしっかりと引き継ぎ、現在に活かしています。
◎ 今年の出来はいかがでしょうか?
例年通り、おいしいマスカットに仕上がっている。
ぜひ、岡山産のマスカットを一度食べてみて下さい!
◎ おしまいに、青木さんにとっての「よい食」とは何かを教えてください。
家庭菜園で野菜を作っている。
安心して食べられるものを口にする事です。