浜美枝のよい食と共に
2011年4月10 「万能のたれ」
自分たちが作った農作物に付加価値を付けて
新たな特産品を作ろう!という動きが全国各地であります。
今日ご紹介するのは、20年以上も前から販売している
しいたけの加工品のお話です。
「茨城県常陸大宮市」「クローバーの会」
「しいたけ農家」の佐藤ヨシ子さんにお話を伺います。
◎ はじめに茨城県常陸大宮市に関して教えて下さい。
茨城県の北西部にあり、栃木県に隣接しています。
山林が多く、自然豊かで特産品はお米やしいたけ。
昔からシイタケ栽培が盛んで、干ししいたけは茨城県の
ほぼ半分の生産量を誇っています。
◎ そのしいたけを使った特産品があるそうですが・・・
しいたけ農家の女性グループが規格外のシイタケを活用して作った「万能のたれ」。
焼き肉のたれやサラダのドレッシング、冷奴にかけても美味しい!
まさに「万能のたれ」です。
◎ 「万能のたれ」を作りはじめたきっかけを教えて下さい。
この商品は、平成元年頃から売り出しています商品で
当時はバブルが崩壊し、しいたけの値崩れが起こりました。
中国からの輸入品なども徐々に増えてきて
国産品の付加価値を付けなければと思案していた頃でした。
そこで出荷しても値段が付きにくい、規格外の商品を
何とか利用できないか、考えたどり着いたのが「万能のたれ」でした。
◎ 完成するまで、苦労されたそうですが・・・
どのような加工品を作るか研究を重ねました。
スープは容器が難しい、五目飯は真空パックが手間、と
議論を繰り返し、「万能のたれ」が完成しました。
しいたけを細かく砕いて、パウダー状にして入れています。
現在は、しいたけ農家5人で製造しています。
◎ みなさんの評判はいかがでしょうか?
しいたけから良いダシが出て、和食だけではなく
洋食や中華、どんな料理にでも合うと評判が高いです。
お客さんから逆に料理法を教えてもらう事もあります。
◎ おしまいに、佐藤さんにとっての「よい食」とは何かを教えてください。
バランスの良い食事をし、塩分の摂り過ぎに気を付けることです。