寺島尚正 今日の絵日記
2010年11月15日 ボウシが小さい
紅葉を見に河口湖に行った。今年は、例年より10日程見頃が遅く、今が一番よいと聞いたからだ。
富士山を眺めても、冠雪が少ない気がする。
といっても、日曜早朝の気温は6度。何度も霜がおりているという。
ビジネスホテルに一泊したのだが、そこで蚊がでた。深夜1時半に何度も耳元でプーン・・・。
その都度耳をビンタしても捕まらない。
耐えかねてフロントに蚊取り線香をもらいにいった。60過ぎだろうか、山谷初男似のフロントマン。
私のことを寝呆けたオヤジととらえている目。
だが、私の本当をみて、倉庫に探しに。
3分して戻ってきた。
手には何とかジェットなる殺虫剤。
「さ!存分に使ってください!」
フロントマンのテンションが妙に高くなっている。
だが渡されたそれは、残りわずかだった。
部屋に戻り、ベッドの下やデスクの下などに噴射。
その勢いは「プシュー!」ではなく、「シェー」なる情けない音。
しかしそれ以降、忌まわしい羽音は消えた。
早朝、殺虫剤を返しに行くと、改めて山谷さんはこの時期に蚊が出たことに驚いていた。
蚊も季節の移り変りが急すぎて、姿を消す時期がわからなかったのだろうか。
河口湖の紅葉は今が見頃である。