浜美枝のいつかあなたと

毎週日曜日
 9時30分~10時00分
Mr Naomasa Terashima Today Picture Diary

寺島尚正 今日の絵日記

2010年7月26日 夏・・

土曜日曜、地元の夏祭りがあった。
少年サッカーなら出来そうな近所の公園に櫓を組む。
そこから四方に綱を張り提灯をぶら下げる。
出店は櫓を挟んで5店づつ。
片方は近所の仕出し屋や地元有志のグループが焼き鳥・たこ焼き
焼きそばなどで食欲を刺激する。
もう一方は、綿菓子・くじ・輪投げ等、これまた地元の集団が
子供達の目を引きつける。いずれも安いのだ。
すべてが手作り。踊りは地元の会が黄色い着物で手本を示す
ファンモン(八王子出身のミュージシャン)が広めた八王子名物
太陽おどりが鳴り響く。

『東西南北
月から星からやって来る
逢いたい見たい住みたいと
キンラキラキラキラキラ
みどりがいっぱいあるところ
美人がいっぱいいるところ ハア
太陽の街八王子
ハッパキラキラキラキラ ハア
キンラキラキラキラキラ』

微妙なやる気で佐良直美さんが歌っている、新八王子音頭だ
例年にない人出。老若男女が浴衣やTシャツ・短パンで集まった。
闇夜に明るく灯る提灯・・・何とも良い雰囲気だ。
そんな中、驚くことがあった。
それは、盆踊りの運動会化。
今まで地元の祭りといえば、『立ち飲み屋』の感覚だった。
原則座らない。家族で来れば、親は立ちながらビール片手に焼き鳥を食べ、子供達を遊ばせる。飽きた子供の「帰ろうよ?」を合図に小一時間で帰って行く。
若者は、昔の仲間と再会し、立ち話したり、祭り途中で次なる場所へと移動していく。
入れ替わり立ち替わり・・・係以外、始まりから最後までいることは滅多にない・・これが普通だった気がする。
転じて今回は運動会の観戦体制をとる人が20組近くも。
青いビニールシートで場所を確保し、我が家出張所を作る。
そこから祭りの終いまでじっくり居続けるつもりのようだ。
中には横になっている人も。
ヤブ蚊も殆どいないのが幸いしているのか、はたまた蚊取りを持参なのか。
足が弱く、折りたたみ椅子を持ってきて座っているのなら分かるのだが・・。
シートで場所をとった分、見物客の歩くスペースが減り、去年までゆったりあった踊りの輪が窮屈そうだった。
祭りを堪能したい気持ちに異論はない。
しかし周りへの気遣いも大切。祭りはみんなで楽しむものなのだから。
「これも時代」と片付けて良いものなのだろうか。
来年の祭りが違った意味で気になっている。]

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夏・・

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