浜美枝のよい食と共に
2010年3月21日 米粉パン
日本人の主食、お米。いまお米の消費拡大に向けて、各地で
様々な取組が行われていますが、今日ご紹介するのは、米粉を使った
パンのお話です。
愛知県安城市(あんじょうし)「JAあいち中央」、
「精米工場」の常重夫(つね しげお)さんにお話をお伺いします。
◎はじめに安城市に関して教えて下さい?
安城市は愛知県のほぼ中央部分に位置する町です。
かつて「日本のデンマーク」と言われていたほど、農業が盛んな都市でした。
もちろん今現在も、農業が盛んに行われています。農業以外にも自動車産業
が、発達しています。
◎地元では、米粉を使ったパンが人気だそうですね!
大手パンメーカー・山崎製パン安城工場と、安城市のJAあいち中央、
黒柳製粉、明治用水土地改良区が、地元産の米粉を使って食料自給率向上を
狙った「三河の米粉入りパン」を開発しました。
◎米粉は加工が難しいとも聴きますが・・?
以前は米粉と言うと、割れたり、形が悪いお米を使っているなど、あまりいい
イメージがなかった。
今回JAあいち中央の呼びかけなどで、地元のおいしいお米・コシヒカリを
使って、とても良い品質のパンが出来ています。
◎米粉パンですが、お米の割合はどれくらいでしょうか?
米粉55%、残りはグルテン。製品を小売店に流通させ数日間品質を保持しな
ければならない為、パンの柔らかさを維持できる配合比率としました。
◎米粉パンを通じて食育の授業もしているそうですね。
食育の一環として、JAあいち中央の指導で児童が育てたお米を粉にし、
山崎パンの工場で、地元の小学生が米粉パン作りを体験。
現在、米粉パンは市内のJA直営店やコープなどで販売されています。
◎おしまいに、常さんにとっての「よい食」とは何かを教えてください。
毎回の食事で、地元の野菜を1品取り入れることです。