浜美枝のよい食と共に
2010年1月31日 野菜の栄養価
みなさんは、普段野菜を購入する際どのようなポイントに
着目しているでしょうか?
値段、旬、見た目・・・様々あると思いますが、なかでも重要なのが「栄養価」です。
今日は、野菜の「栄養価」に関する研究をされている、
埼玉県坂戸市「女子栄養大学 栄養学部」の
日笠志津先生にお話をお伺いします。
◎先生は野菜の栄養価に関する研究をされているそうですね?
どのような研究なのか教えて下さい。
東京をはじめとする近郊5地域のお店から、
毎月同じ野菜を購入して、野菜の栄養価を調べています。
1年間、ビタミンCを中心とした栄養成分の分析を10年以上行っています。
これまでに、分析した野菜は30種類になります。
◎研究を始めたきっかけを教えて下さい。
この研究は、私の上司が20年ほど前に始めました。
その当時は、今のように栄養成分表が5訂ではなくて
4訂のため、サンプルなどが少ない時代でした。
◎実際に研究をしてみて、わかったことは?
ほとんどの野菜の栄養価には、栄養価の高い山の時期が
3ヶ月くらいあります。
その時期は昔から言われる「旬」の時期と一致しているんです。
旬を外れると、見た目は同じでも、栄養価はぐんと下がってしまいます。
◎旬の時期に栄養価が特に高くなる野菜は何でしょうか?
ほうれん草の変動が大きかった。
他の野菜は2?3倍程度での変動でしたが、
ほうれん草は6倍程度もありました。
変動が小さいのは、セロリ、ピーマンなどで、
葉物の野菜は変動が大きく、根菜類の変動は小さい傾向がありました。
◎野菜を購入したり、食べる場合に気を付けなければ
いけない事はありますか?
やはり、保存をしていると栄養成分も少なくなることも
多いので、早めに調理をして召し上がっていただくことが一番です。