寺島尚正 今日の絵日記
2009年8月10日 祭り
地元八王子は7日から9日まで夏祭り。時折南国のスコール並に降る雨。しかし祭り人は表情を曇らせない。土曜、甲州街道が八王子駅付近から追分交差点まで午後2時から交通規制。太鼓競演や民謡流しが盛大に披露された。この日のために稽古を積んだ面々が、揃いの浴衣を着て、普段はバスやトラック、ハイブリッド車が通行するライトグレーの舗装路をゆっくりとすり足のごとく進んでいく。衣装が変われば大名行列の様。踊り手も見物客も天気と違って晴れやかだ。
もう一つの楽しみは、町ごとに守られている山車。私が住む地はその昔山林だったので山車はない。JR八王子駅から西八王子駅にかけての江戸時代前から存在した街にそれは伝えられている。夕暮れから夜、発電機を乗せた町の宝に灯りがともる。それぞれ演目の違う舞台が楽しい。笛太鼓そして鳴り物・・・こちらも伝統を受け継いだ地元の有志が真剣に努めている。1年に2日の檜舞台。せめて2回は観たいと願う。それだけ日常に疲れているからだろうか。祭りの夜は更けていく。