東京も桜が咲いた。日曜は春の嵐。開花直後の嵐でよかった。一週間後なら花散らしになるところだった。目覚めてカーテンを開けると、外がいつも以上に明るかった。雪の朝の様。木蓮の純白が辺りをより明るくしていた。思わず声をあげ、笑顔になった。100年に1度の経済危機。荒みがちな気持ちを自然は優しく包み込む。何と美しい季節。次は桜が私たちの心を浄化する。まだ蕾のそれが私に問い掛けた。「あなたが一番大切にしなくてはいけないものは何?」1つ深呼吸をし、遠くを眺めた。 京都の春 ねねがいた場所 ねねがみた庭 時が止まる空間