寺島尚正 今日の絵日記
2008年6月2日 命に感謝!
久しぶりに朝陽で迎えた日曜、延び延びになっていた庭の雑草取りをした。延び延びの分だけ伸び伸びしていた奴らだ。雑草と一口に言っても、10種類は生えていようか。面白いのがその勢力図が年々変わる事だ。昨年から大方を占めているのが『シロツメクサ』。160年前にオランダから荷物の緩衝材として持ち込まれ、明治時代に飼料用が野生化して今日に至る。またの名は『クローバー』。この繁殖力たるやもの凄い。地面の栄養分を吸い尽くされてしまうのではないかというくらい地面を立派な茎が這う。花言葉が「約束」「私を思って」と言うらしいが、「此処に生えてね!」などと約束した覚えはない。ましてやあなたを思いやると、野良猫がそのフカフカの草の上でおみやげを残していってしまうのだ。四つ葉のクローバーを見つける暇もなく「ブチブチ!」手で茎を地面から剥がしていく。瞬く間にゴミ袋が2つ出来上がった。剥がした下から以前主だった芝が色を悪くしながら顔を出した。同時に直径5ミリ近い立派なミミズも慌てて土中に潜り込もうとしている。どうやら土の栄養はばっちりの様だ。自分の了見の狭さをミミズから感じた。八王子に移り住んで10年。庭に、自然に触れる事で様々な事を教えられる。今年初めてのヤブ蚊に刺されながらも、八王子(此処)に住んで良かったと思う。5年前に母の日に鉢で買い庭に植え替えたバラが、今年も鮮やかな赤い花を咲かせた。大地ってすごい!