浜美枝のよい食と共に
2008年2月17日 埼玉県秩父市 JAちちぶ 営農指導課 丸山晴司さん
秩父地方では、既に江戸時代から養蚕業が盛んに行われ大きな経済効果をもたらした。
現在は、JAちちぶ地域で養蚕を営んでいるのは30軒ほど。70代の方が中心で、高齢化が進んでいる。
秩父では養蚕業を盛り上げるため、平成14年11月15日には全農とJAちちぶが秩父の繭を商標登録。その名も「いろどり」。繭から抽出したシルクタンパク質セリシンは、抗菌性・保湿性・紫外線吸収特性等の機能性があり、その性質を積極的にアピールしている!
その繭からつくられた商品は、美白効果がある「まゆ石けん」や着物の帯地。最近では、大阪の西川布団が秩父の繭を使用した綿布団を販売し、話題を呼んでいる。
商品は大好評!県でも積極的にアピールを行い、小中学生の養蚕体験ツアーを実施している。農家の方々も、子どもたちと触れ合う事によって張り合いがある。
化学繊維が発達し需要自体が減ってしまった。また、繭は生き物なので、365日休みがない。しかし、蚕を育て、そこから製品をつくるという伝統的方法にはまだまだ可能性があり、これからも頑張っていきたい。