寺島尚正 今日の絵日記
2008年1月21日 じ?ん
年を重ねる毎に涙腺が弱くなってきた。電車の中で読んでいた短編小説に涙ぐみ、映画予告編で子を思う母の情に堪えきれない。気持ちが弱っているときに励ましの音楽を聴けば、目の前に暖かい膜が滲んでくる。しかしこれまで新聞を読んでいて泣けたことはなかった。それが日曜(1/20)の新聞を読んでいて落涙した。正確に言えば記事でなく、NTT DO CO MOの第6回「iのあるメール大賞」受賞作品の発表でだ。グランプリも準グランプリも素敵だった。しかし私が泣けたのは10代友人同士のメール。受信した方が病んで、孤独感に苛まれていたときに親友から送られてきたもの。
『subject 一度だけしか言わないぞ
一度しか言わないからよくきけよ?
あと返信はしなくていい
俺はお前の仲間だ
』
あれこれ解説すると野暮になる。この5行の行間、飾りのない言葉・・・泣けた。
若者同士の友情と照れと潔よさ・・・そして微笑んだ。
幸せな気持ちになった。言葉ってやはりすごいなあ。