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2019.03.28

寄席を楽しむためのコツと落語が聞ける東京の寄席4選

■目次

  1. 1. 寄席とは?
  2. 2. 落語を楽しむための事前知識
  3. 2.1 階級
  4. 2.2 落語家になるには?
  5. 2.3 寄席でのマナー
  6. 2.4 寄席の開催日はいつ?
  7. 2.5 寄席のチケットの買い方
  8. 3. 東京の寄席4選
  9. 3.1 浅草演芸ホール
  10. 3.2 新宿末廣亭
  11. 3.3 池袋演芸場
  12. 3.4 鈴本演芸場
  13. 4. まとめ

寄席とは?

寄席について、落語を聴く場所と認識される方が多いですが、実際は落語を中心に、講談、浪曲、漫才、奇術(手品)、太神楽といった大衆芸能を演じる劇場のことを「寄席」と言います。

落語に少しでも興味があるのであれば、色々なプログラムを敢行する寄席は1日楽しめる場所になりますし、後述しますが価格も比較的安いため、リーズナブルに1日を過ごすことができます。

少しでも落語に興味がある方は、是非足を運んでみてください!

落語を楽しむための事前知識

階級

落語界は、かなり厳格な身分の上下があります。

こういった背景も知っていると、より落語を楽しめるので、簡単に落語界の階級をお伝えします!

落語界には「前座見習い」「前座」「二つ目(ふたつめ)」「真打(しんうち)」の4つの階級があります。

漢字で推測できてしまいますが、階級の順番として
前座見習 < 前座 < 二つ目 < 真打
の順番に階級が高くなります。

落語家になるには?

仮にとても噺(はなし)が上手に話せる人でもいきなり真打になることはできず、真打(師匠)の弟子に入門することが落語家への第一歩になります。

前座見習い

入門が決まって初めて「前座見習い」になるのですが、このタイミングではまだ落語家ではありません。

正式に落語家になると所属する協会があるのですが、この段階では師匠の許可が下りないため、協会には登録されず楽屋にも入れません。

そのため主な仕事は、かばん持ちや師匠の身の回りのお世話などがメインになります。

前座・・・出演=高座(舞台)に座るのが一番最初であることから

晴れて師匠から許可をもらえれば「前座」となり、楽屋に入ることが許されます。また、寄席でも10分程度の落語をします。

ただ寄席は毎日行われ、前座の方は毎回出なければならないのですが、師匠のお手伝いや楽屋の雑用なども継続するために、かなり忙しい期間が続きます。

前座のお休みは、大の月(日数が多い月)の31日のみなので、平均すると約2ヶ月に1日しかお休みがないことになります。

この忙しい期間は人によって異なりますが、約4~5年続けると次の位である「二つ目」に昇格します。

二つ目・・・2番目に高座に座ることから

ここで初めて雑用がなくなり、服装も紋付、羽織、袴を着ることができるので、見た目は一人前の落語家になります。

また、雑用がなくなることによって、毎日寄席にくる必要はなくなり、噺家としての技術を高めたり、自分で仕事を探さないといけない期間になります。

多忙な前座から、急に自由な時間ができることによって、だらけたりしてしまう人も出てくるそうです。

二つ目を約10年間勤め上げると、いよいよ「真打」に昇格します。

真打・・・最後に噺をする落語家

「真打ち登場」という言葉がある通り、「真打」が最上級の位で、寄席でも最後に噺す資格を持ちます。また、お弟子を持つことが許される階級となります。

しかし、真打ちはゴールではありません。「真打ちになって、初めてスタートラインに立つことができた」と言う人もいるぐらい、落語家は一生勉強し続けないといけない職業なのです。

寄席でのマナー

マナーといっても、服装の規定もないですし、飲食・飲酒も自由に行えます。

身近なものでいうと、映画館に行くようなイメージでいけば、まず問題ないでしょう。

映画館では撮影や録音、携帯電話の利用、大声でのおしゃべりなどを控えるなどが最低限のマナーですが、これは寄席でも同じです。

ただ落語は、噺家がお客さんをみてアドリブを入れたりすることもあり、大声で笑っていいというのは映画館と大きく違うポイントです。

落語家はお客さんの笑いが欲しくてしゃべっているので、いかに会場全体で盛り上がるかで面白さも変わってくるでしょう!

面白かったら恥ずかしがらず「笑う」ことが一番です!

寄席の開催日はいつ?

寄席は基本的に毎日行われています。こういった常設の寄席を定席といい、東京では4会場ほどあります。

正午前から始まる昼の部と、夕方5時頃から始まる夜の部の2部制を取っているところが多く、映画館のように入れ替え制ではありません。1日まったりもできますし、自由に出入りもできるのが、寄席のいいところです。(再入場は別途料金の場合があります)

また寄席のプログラムは、上席(1〜10日)、中席(11〜20日)、下席(21〜30日)で内容が変わっていきますので、会場ごとにご確認ください!

寄席のチケットの買い方

会場に足を運ぶと、窓口(木戸)があります。こちらへ料金(木戸銭)を支払うことで、寄席の会場に入ることができます。

寄席の料金は、2,500~3,000円程度で楽しむことができます!

東京の寄席4選

浅草演芸ホール

お笑い芸人でも有名な「ナイツ」が出ることもある定席の会場。

浅草演芸ホールは、365日営業をしており年中いつでも行けてしまうのが特徴!

また、浅草演芸ホールは1964年に開場しており、今でも語り継がれる著名な落語家の「立川談志」や「古今亭志ん朝」なども前座で高座に座った歴史のある会場になります。

新宿末廣亭

ここは都内唯一の木造建築で、新宿地域文化財第一号にも指定されるレトロな会場!

また会場の作りも特殊で、中央に椅子席があり、その両脇に畳の桟敷席があります。

指定席はなくすべて自由席になるため、桟敷席から椅子席に移ってもよく、気分によって視点を変えられるのも一つの楽しみ!

図1.png

引用:LINE.トラベル.jp https://www.travel.co.jp/guide/article/10606/
写真:すがたもえ子

また2階にも椅子席と畳敷席があり、また違う視点で見ることができます。

ただ2階席は、1階が満席にならないと解放されないので、2階席にいけるかは運次第......!

図2.png

引用:LINE.トラベル.jp https://www.travel.co.jp/guide/article/10606/
写真:すがたもえ子

池袋演芸場

池袋の会場は、噺家の数を絞ることで噺時間が長くなっています。

また、こちらの会場はJR池袋駅北口から徒歩1分! 更に92席と比較的小規模な会場となっているため、噺家さんとの距離が近く臨場感を味わえるのも魅力の1つです。

鈴本演芸場

現存する寄席で一番歴史があり、なんと江戸時代に開設! 160年の歴史を誇ります。

最寄駅はJR御徒町駅。周辺にはアメ横があるので、買い物を楽しみながら寄席の会場に行くのも一興です。

なお、落語の協会には「落語協会」と「落語芸術協会」の2つの協会が存在しており、他の会場では交互に演者を配給しているのですが、鈴本園芸場の演者は「落語協会」のみの配給となります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

いずれの会場も東京で行きやすい場所にあり、特徴も違うので、それぞれ1回訪れるのもいいと思います!

事前に落語を聞いて勉強したい方は、文化放送の落語オンデマンド配信サービス「らくごのブンカ」を聞いてみてください!

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らくごのブンカ
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