
文化放送で放送中の『らくごのデンパ』。落語家や落語好きな著名人をゲストにお迎えし、文化放送の西川文野アナウンサーとともに落語について語り合う15分番組です。
9月1日(日)の放送では、前回に引き続き人気声優の阿澄佳奈さんがゲストで登場。阿澄さんは、声優でありながら自身の冠ラジオ番組『阿澄佳奈 星空ひなたぼっこ』のイベント内で落語会を2度開催しています。今回は、演目や稽古について話を伺いました。

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阿澄さんが稽古をつけてもらったのは、本職の落語家・立川こはるさん。稽古について「まずは演目を見せていただいて、それを録画させてもらって質問して、あとはひたすら孤独な自主練作業です」と話します。また、本番前には立川こはるさんへ練習してきた演目を見せる「あげの稽古」と呼ばれるものもあるのだとか。
演目については、初回となる2017年の落語会で『権助提灯』を披露。阿澄さんは「いやーもう『ここまで追い詰められることそうそうないな!』っていうぐらい、もういっぱいいっぱいになって。当日の緊張もやばかったですね。舞台袖で頭が痛くなるくらい緊張しちゃって。......いやー、大変でした」と振り返ります。
また、2019年6月には、1年半ぶり2度目となる落語会を開催。1回目にも演じた『権助提灯』にくわえ、新たに『お菊の皿』も披露しました。稽古をつけてもらったのは、1回目に引き続き立川こはるさんとのことで、当時について話します。
阿澄 (2回目の落語会前の)「あげの稽古」のときはもう追い詰められピークでした。まだ完璧に覚えてないし、でも、こはるさんに見せなきゃいけないしっていう。もう顔がやばかったらしいんですよ、表情が(笑)
西川 (笑)
阿澄 だから「声も顔も暗い」って言われちゃって。「皆さんを楽しませるためにお話をしているから、明るく届けるつもりでやってください」って言われて、「私そういえば、初舞台のときも自信のなさが全部出ちゃってたな」っていうのを思い出しました。自信のなさがもう......もろに出てしまって、楽しませるどころじゃなくなっていたみたいです。でも、本番になるとお客さんが目の前にいてくださるので、自然とちょっとは解消されたような気がします。
西川 なんだかすごい極限状態なのが伝わってきました(笑)
阿澄 もう極限でしたね(笑)。そのへんの様子は『阿澄佳奈 星空ひなたぼっこ』のDVDに映像としておさめられていて、もう顔面蒼白のすごい顔をしているという。......ひどい状況でしたね(笑)
西川 実際に高座に座って、お客さんの反応をみたときはいかがでしたか?
阿澄 いやー、温かくて本当に助かりました! 本番で「あ、こういう風に楽しくなっていくんだな」っていうのをすごく実感しましたし、(お客さんと)一緒になってその演目を仕上げていってる感じがありましたね。なので本番やり終えると「あー、やってよかったぁ」っていう気持ちになって、またやってみたいなっていうふうに思うんですけど。でも多分、やることを決めたらまた追い詰められるんでしょうね(笑)
西川 (笑)

次週はテレビ東京プロデューサーの板川侑右さんをゲストにお迎えします。こちらもぜひお聴きください。